Registration Strip Icon for monitor ブラジル証券取引所、NASDAQ、NYSE、AMEX、LSEなどの主要取引所からの複数のリアルタイム株価を監視します。

山内 俊哉
山内 俊哉のコラム :
2013/06/236/24 今週の見通し-市場は落ち着きを取り戻せるか-
2013/06/166/16 今週の見通し-米FOMC、中国PMIで流れ変わるか-
2013/06/096/9 今週の見通し-中国指標悪化でリスク・オフ継続か-
2013/06/026/3 今週の見通し-市場が落ち着くかは米雇用指標次第-
2013/05/265/27 今週の見通し-株価主体だが、月末にかけて円買い圧力顕在か-
2013/05/195/20 今週の見通し-ドル高期待はどこまで続くか-
2013/05/125/13 今週の見通し-米小売とユーロ圏諸国GDPに注意-
2013/05/055/6 今週の見通し-市場心理は楽観的に傾いたか-
2013/04/284/29 今週の見通し-円安は週全般にわたり調整の可能性あり-
2013/04/214/22 今週の見通し-円安は週全般にわたり調整の可能性あり-
2013/04/144/15 今週の見通し-円安は週全般にわたり調整の可能性あり-
2013/04/074/8 今週の見通し-1ドル=100円を目指すか-
2013/03/314/1 今週の見通し-やはり日銀の追加緩和に注目-
2013/03/243/24 今週の見通し-キプロスが終わってもイタリアが残る-
2013/03/173/18 今週の見通し-イタリアの政権樹立がカギを握りそう-
2013/03/103/11 今週の見通し-イタリアの議会招集がリスク要因か-
2013/03/033/3 今週の見通し-豪、英、ユーロ、日本の金融政策会合に注目-
2013/02/242/24 今週の見通し-日銀総裁人事本格化で円売り進むか-
2013/02/172/17 今週の見通し-G20終了、円売り再開か?-
2013/02/102/10 今週の見通し-円は週末のG20を前に調整入りか-
2013/02/032/3 今週の見通し-外的要因(リスク・オン)での円売り-
2013/01/271/27 今週の見通し-市場の楽観的な心理から円売りが続きそう- >>
2013/01/201/20 今週の見通し-日銀金融政策は織り込み済み、内閣官房参与の発言の影響は?-
2013/01/131/13 今週の見通し-引き続き米長期金利の動向に注目-
2013/01/061/6 今週の見通し-ドル買いとなるか米長期金利の動向に注目-
2012/12/3012/30 今週の見通し-米財政の崖の進捗あるか-
2012/12/2312/23 今週の見通し-クリスマス休暇明けの米財政協議に懸念-
2012/12/1612/16 今週の見通し-クリスマス前のポジション調整に警戒も円売りか-
2012/12/0912/10 週の見通し-円ショート、豪ドルロングのポジション増に警戒-
2012/12/0212/3 週の見通し-米財政の崖と豪金融政策に注意-
2012/11/2511/25 週の見通し-ユーロ圏にリスク残る-
2012/11/2011/19 週の見通し-週前半にイベント集中-
2012/11/1111/12 週の見通し -ギリシャ融資、スペイン支援要請のリスク継続か-
2012/11/0411/5 週の見通し-米大統領選の影響は限定的か-
2012/10/2810/29 週の見通し-米雇用統計が米大統領選に影響か-
2012/10/2110/22 週の見通し -リスク・オフ先行か-
2012/10/1410/15 週の見通し-トレンドは引き続き出にくいか-
2012/10/0710/8 週の見通し-方向感を決める材料少なく小動きか-
2012/09/3010/1 週の見通し-リスク・オフから円高傾向継続か-
2012/09/239/24為替ウィークリー展望 -目立った材料なく、中間期末で円高か-
2012/09/199/17の週の見通し -リスク・オンの流れが目先続くか-

« 最初へ ‹ 前へ次へ › 最後へ »
山内 俊哉 – 為替ウィークリー展望
上田ハーロー株式会社は日本の金融界に短資業の基礎を築いた上田八木短資グループ の一員。外国為替を長く見つめてきた企業として情報提供にも力を入れている。コラ ムニストの山内俊哉のブログは定評あり。

1/27 今週の見通し-市場の楽観的な心理から円売りが続きそう-

2013/01/27

【全体】

日本の日銀の金融政策決定会合後に一時円安の調整となりましたが、週後半には再び円売りとなったことで、主要通貨での円売りの流れは変更がなさそうです。今週は米国のFOMCがあり、経済見通しに変更があるかが注目されています。欧州も債務危機の懸念が後退していることや中国の景気が底入れしたとみられていることなどから、市場の心理は楽観的となっていることも円を売りやすくしているようです。また、米国の新規失業保険申請件数が40万件を下回って長期間の推移となっているため、週末に発表される米雇用統計もも期待がもたれます。リスクらしいリスク要因も見えてこないものの、本邦政府の円安誘導とみられる政策に対しての不快感が欧米やアジアなどでみられることから、海外の要人の発言や本邦要人からの発言により、多少の調整の可能性は残ると思います。

【ドル/円】
FXChart|USDJPY

(c)UH standard chart

先週は日銀の金融政策決定会合で物価目標2%などが決定され、ほぼ市場予想通りとなったことで、いったんの円安調整となりましたが、週末にかけてはメルケル独首相などの円安に対する懸念発言などを材料視せず、再び円が売られて1ドル=91円を一時上抜けました。海外から円安誘導との批判(代表的なのは24日のダボス会議でのメルケル独首相の発言、キング英中銀総裁の発言)が出ているものの、シカゴの通貨先物では非商業(投機)の円売りのポジション残は増える傾向にはないことから、円売り圧力が解消される気配は見えてきません。チャート上では1/21の高値の90.242円を上に抜けていることやMACDはシグナルを下回って推移しているものの、ゴールデンクロスをしそうな勢いにあることから、2010/6/4の高値の92.880円をまずは試しに行く可能性が高いと思います。今週は30日(水)に米FOMC(発表は31日4:15)が予定されていて、足元の経済指標と雇用については徐々に改善していることから、昨年12月のFOMCでも「2013年末よりもかなり前に購入ペースを減速するか、購入をやめるべき」とのメンバーが複数いたことで、量的緩和策の早期終了を唱えるメンバーが増えた場合にはドル買いにつながるものと思われます。また、同日30日の米10-12月期のGDP速報値、2/1(金)には米国の雇用統計も予定されているため、雇用の改善が見られればドル/円は92円台へ上昇してもおかしくないと思います。

【ユーロ】
FXChart|EURJPY

(c)UH standard chart

ユーロは流動性供給オペ(LTRO)の繰り上げ返済額が市場予想を約500億ユーロも上回った(840億ユーロの予想に対して1372億ユーロ)となったことから、ユーロ圏の債務危機に対する懸念が後退しユーロが買われ、対ドルでは1/14の高値の1.34037ドルを超え、1.34788ドルまで上昇しました。対円も昨年11月中旬から上昇している高値を122.766円まで伸ばしました。チャートではユーロ/円で2011/4/11の高値の123.310円はすでに射程に入っているとみられます。ユーロ/ドルは昨年2月のレベルの1.3470ドル近辺まで上昇していることで、心理的な目標の1.40ドルを足元では目指すものと思います。ただ、ダボス会議でモスコヴィシ仏財務相は「ユーロの水準は高い、いくつかの問題を引き起こす」と発言していることなど、今後もユーロ圏要人からのユーロ高けん制発言が出る可能性があるため、対ドルでのユーロの一本調子の上昇は厳しいものと思います。対円は円売り継続となる可能性が高いとみています。

【ポンド】
FXChart|GBPJPY

(c)UH standard chart

ポンドはキャメロン英首相が1/23にEU離脱を問う国民投票を実施すると表明、前提条件としては2015年までの総選挙で英保守党が勝利し、政権を維持した場合としています。現時点での世論調査は約40%がEU離脱を望んでいるとの結果が出ているものもあることで、今すぐではありませんが長期的なリスクが残る状態です。英国は先週週末に発表された10-12月期のGDPは前期比で-0.3%、前年比で0.0%と、いずれも市場予想から悪化していて、景気の悪化が鮮明になってきています。加えて、LTROの早期返済などユーロ圏の懸念が後退していることで比較的安全通貨とみられていた英国からの資金流出が続くとみられることで、対ドル、対ユーロでのポンド売りが続くものと思います。注目は1日の製造業PMIとなります。チャートでもポンド/ドルは昨年11/15の安値の1.58230ドルをした抜けしています。スローストキャスティクスではゴールデンクロスしているものの、戻りは一目均衡表(日足)の転換線の1.59216ドル近辺にとどまるのではないかと思います。ポンド/円は一目均衡表(日足)の基準線でサポートされたことやスローストキャスティクスがゴールデンクロスしていることで、1/14の高値の144.794円を試しに行くものと思います。

【豪ドル】
FXChart|AUDJPY

(c)UH standard chart

豪ドルは先週発表された豪の10-12月消費者物価指数が市場予想より低下し、前年でも2.2%となっていたことで、準備銀行がターゲットとしている2~3%の下限に近いづいています。このため、2月もしくは3月の金融政策で利下げの可能性があることが対ドルでの豪ドルを重くしています。チャートでは一目均衡表(日足)の雲の中に入ってきていることから、雲の下限となる1.03920ドルか昨年12/26の安値の1.03430ドルを目指す可能性があります。対円では一目均衡表(日足)の転換線に支えられ、1/18の高値の95.016円を上抜けています。また、スローストキャスティクスがゴールデンクロスしていることも、上昇が継続している可能性が高そうです。注目は2/1(金)の中国の製造業PMIとなり、景況感がよくなっているようであれば、豪ドルへの期待も高まることから、96円近辺までの上昇がみられるかもしれません。NZドルは1/31(木)に予定されているNZ準備銀行による金融政策は変更がないと思われ、NZドルの底固さにつながると思います。

■今週の予想レンジ

CcyLow(下) ~ High(上)
ドル/円 88.4 ~ 92.5
ユーロ/ドル 1.317 ~ 1.348
ユーロ/円 117 ~ 121.8
ポンド/円 140.3 ~ 145.9
豪ドル/円 91.3 ~ 95.5
NZドル/円 74.1 ~ 76.3
南アランド/円 10 ~ 10.5

■注目イベント
1/21(月)
FX経済指標09:01 英国 1月 ライトムーブ住宅価格
FX経済指標09:30 豪 10-12月期 四半期卸売物価指数(PPI)
FX経済指標16:00 ドイツ 12月 生産者物価指数(PPI)
FX経済指標17:15 スイス 7-9月期 四半期鉱工業生産
FX経済指標22:30 カナダ 11月 卸売売上高
1/22(火)
FX経済指標未定 日本 日銀金融政策決定会合
FX経済指標13:30 日本 11月 全産業活動指数
FX経済指標14:00 日本 11月 景気先行指数(CI)改定値
FX経済指標14:00 日本 11月 景気一致指数(CI)改定値
FX経済指標19:00 ユーロ圏 1月 ZEW景況感調査
FX経済指標19:00 ドイツ 1月 ZEW景況感調査(期待指数)
FX経済指標22:30 カナダ 11月 小売売上高
FX経済指標00:00 米国 12月 中古住宅販売件数
FX経済指標00:00 米国 1月 リッチモンド連銀製造業指数
1/23(水)
FX経済指標09:30 豪 10-12月期 四半期消費者物価(CPI)
FX経済指標14:00 日本 金融経済月報(基本的見解)
FX経済指標16:45 フランス 1月 企業景況感指数
FX経済指標17:00 南ア 12月 消費者物価指数(CPI)
FX経済指標18:30 英国 中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
FX経済指標18:30 英国 12月 失業率
FX経済指標18:30 英国 12月 失業保険申請件数
FX経済指標23:00 米国 11月 住宅価格指数
FX経済指標00:00 カナダ 中銀(BOC)政策金利
FX経済指標00:00 ユーロ圏 1月 消費者信頼感(速報値)
1/24(木)
FX経済指標08:50 日本 12月 貿易統計(通関ベース)
FX経済指標10:45 中国 1月 HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値
FX経済指標18:00 ユーロ圏 11月 経常収支
FX経済指標18:00 ユーロ圏 1月 製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値
FX経済指標18:00 ユーロ圏 1月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値
FX経済指標未定 南ア 南アフリカ準備銀行(中央銀行)政策金利
FX経済指標22:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
FX経済指標00:00 米国 12月 景気先行指標総合指数
1/25(金)
FX経済指標08:30 日本 12月 全国消費者物価指数(CPI)
FX経済指標08:30 日本 1月 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)
FX経済指標18:00 ドイツ 1月 IFO企業景況感指数
FX経済指標18:30 英国 10-12月期 四半期国内総生産(GDP)速報値
FX経済指標22:30 カナダ 12月 消費者物価指数(CPI)
FX経済指標00:00 米国 12月 新築住宅販売件数
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。



「為替ウィークリー展望」(以下「本レポート」という)は、上田ハーロー株式会社(以下「当社」という)が、情報サービスの一環としてお客様に提供するものです。本レポートに含まれる情報は、当社が各種の情報源から取得したものですが、その情報の正確性及び完全性について表明または保証するものではありません。本レポートはあくまで、情報提供を目的としており、価格の記載がある場合は、参考のためのもので、本記事で説明する取引の勧誘を目的としたものではありません。本レポートは本記事の情報・分析・予測などを使用することによる、直接または間接のいかなる種類の損失に対しても、当社および当社の役職員は、その責を負いません。本レポート内容の無断転載・コピーを禁止します。

取引開始にあたってはリスク・取引内容などを十分ご確認の上、ご自身の判断にてお取引ください。外貨保証金取引は元本・収益を保証するものではなく、為替や金利の変動等により損失が生じることがあります。また、お客様が預託した保証金以上のお取引が可能なため、為替相場や金利の変動等により預託した保証金以上の損失が生じる可能性があります。当社が提示する為替レートおよびスワップポイントは売値と買値に差額があります。
取引手数料は無料(ただし現受渡しは10ポイント)、必要保証金は、外貨アクティブ:取引の額(想定元本)の4%、外貨リザーブ:取引の額(想定元本)の30%です。必要保証金額は一定ではなく為替レートにより変動します。ポジション形成時のレバレッジは外貨アクティブで最大25倍、外貨リザーブで最大約3.3倍、法人100で最大100倍、法人200で最大200倍です。
上田ハーロー株式会社
金融商品取引業 登録番号:関東財務局長(金商)第249号
加入協会:(社)金融先物取引業協会(会員番号第1505号)