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山内 俊哉
山内 俊哉のコラム :
2013/04/074/8 今週の見通し-1ドル=100円を目指すか-
2013/03/314/1 今週の見通し-やはり日銀の追加緩和に注目-
2013/03/243/24 今週の見通し-キプロスが終わってもイタリアが残る-
2013/03/173/18 今週の見通し-イタリアの政権樹立がカギを握りそう-
2013/03/103/11 今週の見通し-イタリアの議会招集がリスク要因か-
2013/03/033/3 今週の見通し-豪、英、ユーロ、日本の金融政策会合に注目-
2013/02/242/24 今週の見通し-日銀総裁人事本格化で円売り進むか-
2013/02/172/17 今週の見通し-G20終了、円売り再開か?-
2013/02/102/10 今週の見通し-円は週末のG20を前に調整入りか-
2013/02/032/3 今週の見通し-外的要因(リスク・オン)での円売り-
2013/01/271/27 今週の見通し-市場の楽観的な心理から円売りが続きそう-
2013/01/201/20 今週の見通し-日銀金融政策は織り込み済み、内閣官房参与の発言の影響は?-
2013/01/131/13 今週の見通し-引き続き米長期金利の動向に注目-
2013/01/061/6 今週の見通し-ドル買いとなるか米長期金利の動向に注目-
2012/12/3012/30 今週の見通し-米財政の崖の進捗あるか-
2012/12/2312/23 今週の見通し-クリスマス休暇明けの米財政協議に懸念-
2012/12/1612/16 今週の見通し-クリスマス前のポジション調整に警戒も円売りか-
2012/12/0912/10 週の見通し-円ショート、豪ドルロングのポジション増に警戒-
2012/12/0212/3 週の見通し-米財政の崖と豪金融政策に注意-
2012/11/2511/25 週の見通し-ユーロ圏にリスク残る-
2012/11/2011/19 週の見通し-週前半にイベント集中-
2012/11/1111/12 週の見通し -ギリシャ融資、スペイン支援要請のリスク継続か- >>
2012/11/0411/5 週の見通し-米大統領選の影響は限定的か-
2012/10/2810/29 週の見通し-米雇用統計が米大統領選に影響か-
2012/10/2110/22 週の見通し -リスク・オフ先行か-
2012/10/1410/15 週の見通し-トレンドは引き続き出にくいか-
2012/10/0710/8 週の見通し-方向感を決める材料少なく小動きか-
2012/09/3010/1 週の見通し-リスク・オフから円高傾向継続か-
2012/09/239/24為替ウィークリー展望 -目立った材料なく、中間期末で円高か-
2012/09/199/17の週の見通し -リスク・オンの流れが目先続くか-

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山内 俊哉 – 為替ウィークリー展望
上田ハーロー株式会社は日本の金融界に短資業の基礎を築いた上田八木短資グループ の一員。外国為替を長く見つめてきた企業として情報提供にも力を入れている。コラ ムニストの山内俊哉のブログは定評あり。

11/12 週の見通し -ギリシャ融資、スペイン支援要請のリスク継続か-

2012/11/11

【全体】
先週は、米大統領選挙は事前の予想に反して接戦ではなく、オバマ大統領の勝利となりましたが、市場は米国の「財政の崖」に対する懸念とギリシャの融資延期、フランスの格下げ懸念などユーロに対する懸念からリスク・オフのセンチメントとなり、円とドルが買われる展開となっています。今週は、米国の小売売上高などの発表があるものの、市場が米国や欧州の政策に対して安心できる材料が出てくるのかが注目されるものと思います。特に16日に国債の償還を迎えるギリシャに対する融資が延期された場合のデフォルト懸念にどう対処してくるのかがセンチメント改善のカギを握ると見られます。

【ドル/円】
FXchart|USD/JPY

(c)UH standard chart

ドル/円は一目均衡表(週足)の雲の上抜けに失敗し逆に雲の下に出てしまいました。6月下旬以来となる雲の上抜けに失敗しているため、雲の下限となる79.875円が戻りの抵抗となりそうです。米大統領選後の「米国の財政の崖問題」、ギリシャへの融資が先送りされる可能性からのリスク・オフのセンチメントで円が買われやすくなっているとみられますが、週末に発表された米ミシガン大消費者信頼感指数が上振れしていたこと、足元では79円割れに失敗したこと、中国10月の貿易収支(土曜日に発表)が、市場予想を上回り上振れしていることから、週明けはドル買いが先行すると思いますが、テクニカルのレベルを上抜けられるかに注目です。一方、経済指標は14日(水)の小売売上高、15日(木)の消費者物価指数、NY連銀製造業景気指数、新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景気指数が良ければドル買いとなる可能性が高いのですが、ユーロにリスクが残れば円が買われると思われるため、ドル/円でのドルの上値は重いと思います。

【ユーロ】
FXchart|EUR/JPY

(c)UH standard chart

ユーロ/円はギリシャが8日に緊縮財政法案を可決したものの、ユーロ圏財務相会合ではギリシャ向けの315億ユーロの融資を承認しないとみられ、スイコウラス・ギリシャ財務相は現金の準備が急速に減少しており、ぎりぎりの状態となっていることを明らかにしています。このため、ギリシャは16日に償還を迎える50億ユーロを超えるギリシャの債券のロールオーバーを検討するとともに、ユーロ圏はギリシャが突然のデフォルト宣言を行わないように準備をするとしていますが、デフォルトに対する懸念からスペイン国債の利回りなどが上昇した場合には、ユーロの弱含みが継続するものと思います。また、フランスの格下げ懸念も残っています。チャートでは、一目均衡表(日足)で転換線が基準線を下抜けしたこと、遅行線が日々線(ロウソク足)を下抜けしたこと、週足のストキャスティクススロー(9,3,3)でデッドクロスしていることから、一目均衡表(週足)の基準線となる99.40円近辺までの下落の可能性がありそうです。また、先週ドラギECB総裁がドイツの成長に懸念を示したことで、13日(火)の独ZEW景況感調査、15日(木)の独7-9月期GDP速報値が市場予想より悪化した場合にはユーロが更に売られることになると思います。

【ポンド】
FXchart|GBP/JPY

(c)UH standard chart

ポンド/円は英財務省が英中銀(BOE)が実施している資産買い入れプログラムの利子収入を利用して、短期的に国債発行額を削減する計画を明らかにしました。7-8日に開催された英中銀金融政策委員会(MPC)では、小規模な金融緩和にあたるとしており、影響を考慮する必要があるとの見解を示しています。英国では、13日(火)に消費者物価指数、14日(水)に失業率、失業保険申請件数、15日(木)に小売売上高の発表が予定されていますが、オリンピックで押し上げられた成長傾向が続くのか見極めたいところです。テクニカルでは、いしもく均衡表(週足)では、雲の下限でサポートされたものの、雲の中に入り転換線を下抜けして、ストキャスティクススロー(9,3,3)もデッドクロスしました。日足でも一目均衡表の基準線を下抜けして、MACDもデッドクロスしています。ただ、日足では雲で支えられたとみることもできますので、すぐに基準線を回復してくるようならば、128円に向けて戻ると思いますが、戻りに失敗した場合には、10/11の安値となる124.737円を試しに行く可能性があります。

【豪ドル】
FXchart|AUD/JPY

(c)UH standard chart

豪ドル/円は6日の金融政策会合では、予想外に政策金利を据え置き、中銀の声明でも利下げを示唆する内容となりませんでした。先週発表された経済指標も住宅価格指数を除き概ね良かったことや土曜日に発表された中国の貿易収支が市場予想を上回っています。豪は今週は主要な経済指標の発表がないことから、ユーロ圏のリスクに対する市場のセンチメントに主導される展開となり、懸念が高まれば豪ドルの下落が継続、懸念が和らげば戻りにつながると思います。チャートでは、MACDがデッドクロスしていますが、一目均衡表(週足)の雲の上限で支えられていることや遅行線がロウソク足の上をしばらく推移するとみられることから、底堅い動きが続くのではないかと思います。日足も一目均衡表の転換線を下抜けたとはいえ、基準線と雲(81円台ミドルから前半にかけて)がサポートとなると思います。

■今週の予想レンジ

CcyLow(下) ~ High(上)
ドル/円 78.4 ~ 80.6
ユーロ/ドル 1.248 ~ 1.297
ユーロ/円 99.6 ~ 102.2
ポンド/円 124.9 ~ 128.3
豪ドル/円 81.5 ~ 84.1
NZドル/円 63.8 ~ 65.8
南アランド/円 8.9 ~ 9.3

■注目イベント
11/12(月)
FX経済指標08:50 日本 9月 第三次産業活動指数
FX経済指標08:50 日本 7-9月期 四半期実質国内総生産(GDP)速報値
FX経済指標08:50 日本 10月 国内企業物価指数
FX経済指標09:30 豪 9月 住宅ローン件数
FX経済指標16:00 ドイツ 10月 卸売物価指数(WPI)
11/13(火)
FX経済指標09:01 英国 10月 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
FX経済指標09:30 豪 10月 NAB企業景況感指数
FX経済指標13:30 日本 9月 鉱工業生産確報値
FX経済指標16:45 フランス 9月 経常収支
FX経済指標16:45 フランス 7-9月期 非農業部門雇用者速報値
FX経済指標17:15 スイス 10月 生産者輸入価格
FX経済指標18:30 英国 10月 卸売物価指数(食品、エネルギー除く)
FX経済指標18:30 英国 10月 消費者物価指数(CPI)
FX経済指標18:30 英国 10月 小売物価指数(RPI)
FX経済指標19:00 ドイツ 11月 ZEW景況感調査(期待指数)
FX経済指標19:00 ユーロ圏 11月 ZEW景況感調査
FX経済指標04:00 米国 10月 月次財政収支
11/14(水)
FX経済指標06:45 NZ 7-9月期 四半期小売売上高指数
FX経済指標16:45 フランス 10月 消費者物価指数(CPI)
FX経済指標18:30 英国 10月 失業保険申請件数
FX経済指標18:30 英国 10月 失業率
FX経済指標19:00 ユーロ圏 9月 鉱工業生産
FX経済指標19:30 英国 英中銀物価報告(インフレリポート)
FX経済指標20:00 南ア 9月 小売売上高
FX経済指標22:30 米国 10月 卸売物価指数(PPI)
FX経済指標22:30 米国 10月 小売売上高
FX経済指標00:00 米国 9月 企業在庫
FX経済指標04:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
11/15(木)
FX経済指標15:30 フランス 7-9月期 国内総生産(GDP)速報値
FX経済指標16:00 ドイツ 7-9月期 国内総生産(GDP)速報値
FX経済指標18:00 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)月報
FX経済指標18:30 英国 10月 小売売上高指数
FX経済指標19:00 ユーロ圏 10月 消費者物価指数(HICP)改定値
FX経済指標19:00 ユーロ圏 7-9月期 四半期域内総生産(GDP)速報値
FX経済指標22:30 カナダ 9月 製造業出荷
FX経済指標22:30 米国 10月 消費者物価指数(CPI)
FX経済指標22:30 米国 11月 ニューヨーク連銀製造業景気指数
FX経済指標22:30 米国 新規失業保険申請件数
FX経済指標00:00 米国 11月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
11/16(金)
FX経済指標18:00 ユーロ圏 9月 経常収支
FX経済指標19:00 ユーロ圏 9月 貿易収支
FX経済指標22:30 カナダ 9月 対カナダ証券投資額
FX経済指標23:00 米国 9月 対米証券投資(短期債除く)
FX経済指標23:15 米国 10月 鉱工業生産
FX経済指標23:15 米国 10月 設備稼働率
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。



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