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山内 俊哉
山内 俊哉のコラム :
2013/05/265/27 今週の見通し-株価主体だが、月末にかけて円買い圧力顕在か-
2013/05/195/20 今週の見通し-ドル高期待はどこまで続くか-
2013/05/125/13 今週の見通し-米小売とユーロ圏諸国GDPに注意-
2013/05/055/6 今週の見通し-市場心理は楽観的に傾いたか-
2013/04/284/29 今週の見通し-円安は週全般にわたり調整の可能性あり-
2013/04/214/22 今週の見通し-円安は週全般にわたり調整の可能性あり-
2013/04/144/15 今週の見通し-円安は週全般にわたり調整の可能性あり-
2013/04/074/8 今週の見通し-1ドル=100円を目指すか-
2013/03/314/1 今週の見通し-やはり日銀の追加緩和に注目-
2013/03/243/24 今週の見通し-キプロスが終わってもイタリアが残る-
2013/03/173/18 今週の見通し-イタリアの政権樹立がカギを握りそう-
2013/03/103/11 今週の見通し-イタリアの議会招集がリスク要因か-
2013/03/033/3 今週の見通し-豪、英、ユーロ、日本の金融政策会合に注目-
2013/02/242/24 今週の見通し-日銀総裁人事本格化で円売り進むか-
2013/02/172/17 今週の見通し-G20終了、円売り再開か?-
2013/02/102/10 今週の見通し-円は週末のG20を前に調整入りか-
2013/02/032/3 今週の見通し-外的要因(リスク・オン)での円売り-
2013/01/271/27 今週の見通し-市場の楽観的な心理から円売りが続きそう-
2013/01/201/20 今週の見通し-日銀金融政策は織り込み済み、内閣官房参与の発言の影響は?-
2013/01/131/13 今週の見通し-引き続き米長期金利の動向に注目-
2013/01/061/6 今週の見通し-ドル買いとなるか米長期金利の動向に注目-
2012/12/3012/30 今週の見通し-米財政の崖の進捗あるか- >>
2012/12/2312/23 今週の見通し-クリスマス休暇明けの米財政協議に懸念-
2012/12/1612/16 今週の見通し-クリスマス前のポジション調整に警戒も円売りか-
2012/12/0912/10 週の見通し-円ショート、豪ドルロングのポジション増に警戒-
2012/12/0212/3 週の見通し-米財政の崖と豪金融政策に注意-
2012/11/2511/25 週の見通し-ユーロ圏にリスク残る-
2012/11/2011/19 週の見通し-週前半にイベント集中-
2012/11/1111/12 週の見通し -ギリシャ融資、スペイン支援要請のリスク継続か-
2012/11/0411/5 週の見通し-米大統領選の影響は限定的か-
2012/10/2810/29 週の見通し-米雇用統計が米大統領選に影響か-
2012/10/2110/22 週の見通し -リスク・オフ先行か-
2012/10/1410/15 週の見通し-トレンドは引き続き出にくいか-
2012/10/0710/8 週の見通し-方向感を決める材料少なく小動きか-
2012/09/3010/1 週の見通し-リスク・オフから円高傾向継続か-
2012/09/239/24為替ウィークリー展望 -目立った材料なく、中間期末で円高か-
2012/09/199/17の週の見通し -リスク・オンの流れが目先続くか-

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山内 俊哉 – 為替ウィークリー展望
上田ハーロー株式会社は日本の金融界に短資業の基礎を築いた上田八木短資グループ の一員。外国為替を長く見つめてきた企業として情報提供にも力を入れている。コラ ムニストの山内俊哉のブログは定評あり。

12/30 今週の見通し-米財政の崖の進捗あるか-

2012/12/30

【全体】
先週末に進展が見られなかった米国の財政協議については本日(30日)に審議を再開する予定で、米上院のリード院内総務(民主党)とマコネル院内総務(共和党)は協力して法案をまとめると表明していますが、まとまらなかった場合はオバマ大統領案(世帯年収25万ドル以下の中間層の減税延長と200万人を対象とした失業保険給付の延長)の採決を進める予定で、法案が可決した場合はベイナー米下院議長(共和党)は「上院が法案を可決すれば、受け入れるか修正するかの判断をする」と発言しています。ただ、年内の合意は「必要最小限」としていることから、2013年も交渉が継続する予定です。年末年始の市場はISMや米国の雇用統計などの重大指標の発表があるものの、足元での財政協議の進捗が見られなけらば、リスク・オフの流れとなり、これまでの円売りとドル売りが巻き戻される可能性があります。

【ドル/円】
FXchart|USD/JPY

(c)UH standard chart

先週誕生した安倍政権でのデフレ脱却への期待が高まっていることから、1月下旬の日銀金融政策決定会合での物価目標や追加緩和の可能性が高いことなどを背景とした円売りの流れが続いています。30日の米国の財政協議での審議再開で必要最小限の合意ができれば、市場は懸念が後退すると見られることで円売りが継続しやすいと思います。ただ、1月に入り米国のISMなどが悪化した場合には、一旦の調整が入る可能性があります。逆に米国の雇用統計などが良かった場合には、87円を上抜けて円安が進む可能性がありますが、石破自民党幹事長が85円~90円といような具体的数値を上げていることで、目標値は90円近辺となりそうです。チャート上でも強い上昇トレンドとなっています。このため、日足でのストキャスティクスがデッドクロスしていることや週足も%DとSDが同値になっていることなど短期的な調整が入る可能性がありますが、調整も3/12の安値の84.170円近辺で留まる可能性が高いと思います。

【ユーロ】
FXchart|EUR/JPY

(c)UH standard chart

ユーロは対ドルで1.32ドル台では、上値が重くなる状況が続いているようです。年末年始には製造業PMI、サービス業PMIの改定値が発表されますが、ユーロを動かす材料としてはそれほどインパクトがあるものとは思えませんので、足元では米国の財政の崖の進展問題が大きく左右すると思われます。チャート上では、ユーロ/ドルが一目均衡表(週足)の雲の上限となる1.33553ドルを上に抜けることができれば、ユーロの一段高につながる可能性があります。ユーロ/円では3/21の高値の111.416円をサポートして、2011/4/11の高値の123.310円を目指して言上昇していく流れと思いますが、まずは2011/6/7の高値の117.880円を試しに行くと思います。

【ポンド】
FXchart|GBP/JPY

(c)UH standard chart

ポンドは先週のボクシングデー(クリスマスの次の日の祝日)の売り上げが好調だったことなどから、週末には対ドルで1.61ドル台後半を回復しました。対円では2011/4/8以来となる139.501円まで上昇し、チャート上では日足のストキャスティクススロー、週足のMACDでは買われすぎに近いことを示していますが、トレンドは強い上昇を示唆したままとなっています。1/2(水)には製造業PMI、1/4(金)にはサービス業PMIの発表が予定されていることで、これらが悪化していた場合には調整の動きにつながるものと思います。また、ユーロ同様に米国の財政のが下の進展が大きな方向性を握りそうです。

【豪ドル】
FXchart|AUD/JPY

(c)UH standard chart

豪ドルは対ドルで調整となっている一方で、対円では2011/4/11以来の89.806円まで一時上昇しました。チャート上では対ドルが下降トレンドへ転換するかの瀬戸際にある一方で対円では強い上昇トレンドとなっています。年末年始は豪の経済指標の発表はないものの、12/31(月)にはHSBC製造業PMI改定値が発表されることから、中国の経済指標が良ければ豪ドルが買われるものと思います。ただ、こちらもユーロ同様に米国の財政の崖の進捗状況が足元の方向性を決めると思います。

■今週の予想レンジ

CcyLow(下) ~ High(上)
ドル/円 84.2 ~ 87.2
ユーロ/ドル 1.298 ~ 1.335
ユーロ/円 111.4 ~ 115.7
ポンド/円 136.2 ~ 141.3
豪ドル/円 88.6 ~ 90.6
NZドル/円 69.7 ~ 71.7
南アランド/円 9.7 ~ 10.35

■注目イベント
12/31(月)
FX経済指標10:45 中国 12月 HSBC製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値
FX経済指標15:00 南ア 11月 マネーサプライM3
1/2(水)
FX経済指標18:00 ユーロ圏 12月 製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値
FX経済指標18:30 英国 12月 製造業購買担当者景気指数(PMI)
FX経済指標22:00 ドイツ 12月 消費者物価指数(CPI)速報値
FX経済指標00:00 米国 11月 建設支出
FX経済指標00:00 米国 12月 ISM製造業景況指数
1/3(木)
FX経済指標16:00 英国 12月 ネーションワイド住宅価格
FX経済指標17:00 スイス 12月 KOF景気先行指数
FX経済指標17:30 スイス 12月 SVME購買部協会景気指数
FX経済指標17:55 ドイツ 12月 失業者数
FX経済指標17:55 ドイツ 12月 失業率
FX経済指標18:00 ユーロ圏 11月 マネーサプライM3
FX経済指標21:30 米国 12月 チャレンジャー人員削減数
FX経済指標22:15 米国 12月 ADP雇用統計
FX経済指標22:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
FX経済指標04:00 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
1/4(金)
FX経済指標16:00 ドイツ 11月 小売売上高指数
FX経済指標18:00 ユーロ圏 12月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
FX経済指標18:30 英国 11月 消費者信用残高
FX経済指標18:30 英国 11月 マネーサプライM4
FX経済指標18:30 英国 12月 サービス部門購買担当者景気指数(PMI)
FX経済指標19:00 ユーロ圏 12月 消費者物価指数(HICP)改定値
FX経済指標21:00 カナダ 12月 新規雇用者数
FX経済指標21:00 カナダ 12月 失業率
FX経済指標22:30 カナダ 11月 鉱工業製品価格
FX経済指標22:30 カナダ 11月 原料価格指数
FX経済指標22:30 米国 12月 非農業部門雇用者数変化
FX経済指標22:30 米国 12月 失業率
FX経済指標00:00 米国 11月 製造業新規受注
FX経済指標00:00 米国 12月 ISM非製造業景況指数(総合)
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。



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