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山内 俊哉
山内 俊哉のコラム :
2013/05/055/6 今週の見通し-市場心理は楽観的に傾いたか-
2013/04/284/29 今週の見通し-円安は週全般にわたり調整の可能性あり-
2013/04/214/22 今週の見通し-円安は週全般にわたり調整の可能性あり-
2013/04/144/15 今週の見通し-円安は週全般にわたり調整の可能性あり-
2013/04/074/8 今週の見通し-1ドル=100円を目指すか-
2013/03/314/1 今週の見通し-やはり日銀の追加緩和に注目-
2013/03/243/24 今週の見通し-キプロスが終わってもイタリアが残る-
2013/03/173/18 今週の見通し-イタリアの政権樹立がカギを握りそう-
2013/03/103/11 今週の見通し-イタリアの議会招集がリスク要因か-
2013/03/033/3 今週の見通し-豪、英、ユーロ、日本の金融政策会合に注目-
2013/02/242/24 今週の見通し-日銀総裁人事本格化で円売り進むか-
2013/02/172/17 今週の見通し-G20終了、円売り再開か?-
2013/02/102/10 今週の見通し-円は週末のG20を前に調整入りか-
2013/02/032/3 今週の見通し-外的要因(リスク・オン)での円売り-
2013/01/271/27 今週の見通し-市場の楽観的な心理から円売りが続きそう-
2013/01/201/20 今週の見通し-日銀金融政策は織り込み済み、内閣官房参与の発言の影響は?-
2013/01/131/13 今週の見通し-引き続き米長期金利の動向に注目-
2013/01/061/6 今週の見通し-ドル買いとなるか米長期金利の動向に注目-
2012/12/3012/30 今週の見通し-米財政の崖の進捗あるか-
2012/12/2312/23 今週の見通し-クリスマス休暇明けの米財政協議に懸念-
2012/12/1612/16 今週の見通し-クリスマス前のポジション調整に警戒も円売りか-
2012/12/0912/10 週の見通し-円ショート、豪ドルロングのポジション増に警戒- >>
2012/12/0212/3 週の見通し-米財政の崖と豪金融政策に注意-
2012/11/2511/25 週の見通し-ユーロ圏にリスク残る-
2012/11/2011/19 週の見通し-週前半にイベント集中-
2012/11/1111/12 週の見通し -ギリシャ融資、スペイン支援要請のリスク継続か-
2012/11/0411/5 週の見通し-米大統領選の影響は限定的か-
2012/10/2810/29 週の見通し-米雇用統計が米大統領選に影響か-
2012/10/2110/22 週の見通し -リスク・オフ先行か-
2012/10/1410/15 週の見通し-トレンドは引き続き出にくいか-
2012/10/0710/8 週の見通し-方向感を決める材料少なく小動きか-
2012/09/3010/1 週の見通し-リスク・オフから円高傾向継続か-
2012/09/239/24為替ウィークリー展望 -目立った材料なく、中間期末で円高か-
2012/09/199/17の週の見通し -リスク・オンの流れが目先続くか-

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山内 俊哉 – 為替ウィークリー展望
上田ハーロー株式会社は日本の金融界に短資業の基礎を築いた上田八木短資グループ の一員。外国為替を長く見つめてきた企業として情報提供にも力を入れている。コラ ムニストの山内俊哉のブログは定評あり。

12/10 週の見通し-円ショート、豪ドルロングのポジション増に警戒-

2012/12/09

【全体】
米国の財政協議は市場が注目する中で進展は見られませんでしたが、欧州は12/3のユーロ圏財務相会合でギリシャへの財政緊縮の期限の2年間延長を決定しました。債務危機の根本解決には至りませんが、ユーロ圏がユーロを存続させるとの意思を示したとの発言を一部の欧州要人は行っています。このため、市場はやや楽観的になっていますので、利下げ観測があるユーロと追加緩和期待の残る円は下落傾向となっているものの、豪ドルやNZドルは上昇しています。ただ、シカゴの通貨先物のポジション残などを見るとポジションが偏っている通貨が多いことから、ポジション解消の動きがいつ出てもおかしくないリスクにさらされているように見えます。16日には本邦の総選挙もあり、短期筋は投開票の前にしてポジション調整の動きをしてくるかもしれません。

【ドル/円】

FXchart|USD/JPY

(c)UH standard chart

ドル/円は週末の雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回る14.6万人の増加となり、11/22の高値の82.831円と面を合わせる82.822円まで一時上昇しました。週足を見ると81円台では底堅いものの、83円を前にして上に行きにくいように見えます。また、ストキャスティクススロー(9,3,3)でも%D、SDともに90を超えてきていることから買われすぎからの調整のリスクが伴っていると言えそうです。また、シカゴ通貨先物の非商業ポジションも2007年7月以来の水準へ増加していることから、ちょっとしたきっかけでリスク・オフの動きが出やすいものと思います。今週は11-12日と米FOMCが行われます。このところ雇用の回復状況はあるものの、FOMCは2015年半ばまでの低金利が正当化されるとの声明を繰り返すものと思われますので、ドル買いの要因は少ないものと思います。その他では13日の小売売上高、14日の鉱工業生産の発表には注意が必要となります。ドル/円は83円を試しつつも、ここを抜けられなければ80円台ミドルまでの調整にはつながると思います。

【ユーロ】

FXchart|EUR/JPY

(c)UH standard chart

ユーロはECB理事会後のドラギECB総裁記者会見からECBの利下げ期待が高まりユーロが週後半に下落しました。一目均衡表(週足)では、雲の上から中に入り、遅行線は雲の下限で止められた形になりました。今週から遅行線に対する雲の下限が切り下がってくるため、上値が押さえられやすく、日足ベースではMACDもデッドクロスしていることから、足元から下落する可能性が高いと思います。今週は12日に独ZEW景況感調査の発表があるくらいですので、欧州要人からの明確な否定発言でもない限りユーロ/円の107円台では戻りが鈍い状態が続くものと思います。

【ポンド】
FXchart|GBP/JPY

(c)UH standard chart

ポンド/円は英10月の貿易赤字が予想以上に拡大したにもかかわらず、3/19の年初来高値に迫る132.901円まで上昇しました。英商工会議所(BCC)が2012年の成長見通しを上方修正した(2013年は下方修正)ことや英の新車登録台数が9カ月連続で増加していることなど足元の景気は堅調のようです。チャートでは日足、週足ともに上昇トレンドとなっていることで、年初来高値を試す動きが続き、これを上抜けば2011/4/8の高値の140.010円を目標にしていくものと思いますが、日足ではMACDがデッドクロスしていることで10/25の高値の129.639円近辺までの調整が起こってもおかしくないと思います。また、2013年は英国の格下げの可能性が高いことやキング英中銀総裁に代わりカーニー現カナダ中央銀行総裁が就任することによる規制強化のリスクも伴います(まだ先の話ではありますが)。

【豪ドル】

FXchart|AUD/JPY

(c)UH standard chart

豪は先週の豪準備銀行(RBA)の金融政策では市場の予想通り政策金利を0.25%引き下げたものの、市場はすでに利下げを織り込んでいたことから、むしろ上昇につながりました。また、発表された経済指標は内容的に良くないものが多かったわりには、ユーロの利下げ観測などから豪ドルは底堅く推移しています。ただ、先週発表された貿易収支を見ると交易条件は悪化していることや豪政府が豪ドル高に警戒を強めていること、本日(9日)に発表された中国の消費者物価指数は食料品が上昇したことで、前年同月比2.0%となったことで、中国の緩和姿勢に水が差される可能性も出てきたことから、上昇が継続するのは難しいように思います。チャートでは日足も週足も年初来高値となる3/19の88.628円を試しに行くように見えますが、週足のストキャスティクススロー(9,3,3)では%Dが95を超えていること、SDも95に近いことで調整が迫っていることを示していると思います。調整めどは引き続き11/7の安値の84.148円です。

■今週の予想レンジ

CcyLow(下) ~ High(上)
ドル/円 81.2 ~ 83.6
ユーロ/ドル 1.284 ~ 1.314
ユーロ/円 104.6 ~ 107.6
ポンド/円 130.4 ~ 134.8
豪ドル/円 84.7 ~ 88.6
NZドル/円 67.6 ~ 69.4
南アランド/円 9.25 ~ 9.55

■注目イベント
12/10(月)
FX経済指標06:45 NZ 7-9月期 四半期製造業売上高 前期比
FX経済指標08:50 日本 10-12月期 四半期法人企業景気予測調査・大企業業況判断指数(BSI)
FX経済指標08:50 日本 7-9月期 四半期実質国内総生産(GDP)改定値
FX経済指標08:50 日本 10月 国際収支-経常収支
FX経済指標08:50 日本 10月 国際収支-貿易収支
FX経済指標09:30 豪 10月 住宅ローン件数
FX経済指標14:00 日本 11月 消費者態度指数一般世帯
FX経済指標15:00 日本 11月 景気ウオッチャー調査-現状判断DI
FX経済指標16:00 ドイツ 10月 経常収支
FX経済指標16:00 ドイツ 10月 貿易収支
FX経済指標16:45 フランス 10月 鉱工業生産指数
FX経済指標22:15 カナダ 11月 住宅着工件数
12/11(火)
FX経済指標08:50 日本 11月 マネーストックM2
FX経済指標09:01 英国 11月 英王立公認不動産鑑定士協会(RICS)住宅価格指数
FX経済指標09:30 豪 11月 NAB企業景況感指数
FX経済指標15:30 フランス 7-9月期 非農業部門雇用者改定値
FX経済指標19:00 ドイツ 12月 ZEW景況感調査(期待指数)
FX経済指標19:00 ユーロ圏 12月 ZEW景況感調査
FX経済指標22:30 カナダ 10月 貿易収支
FX経済指標22:30 米国 10月 貿易収支
FX経済指標00:00 米国 10月 卸売在庫
12/12(水)
FX経済指標08:50 日本 10月 機械受注
FX経済指標08:50 日本 10月 第三次産業活動指数
FX経済指標08:50 日本 11月 国内企業物価指数
FX経済指標16:00 ドイツ 11月 消費者物価指数(CPI)改定値
FX経済指標16:45 フランス 10月 経常収支
FX経済指標16:45 フランス 11月 消費者物価指数(CPI)
FX経済指標17:00 南ア 11月 消費者物価指数(CPI)
FX経済指標18:30 英国 11月 失業率
FX経済指標18:30 英国 11月 失業保険申請件数
FX経済指標19:00 ユーロ圏 10月 鉱工業生産
FX経済指標20:00 南ア 10月 小売売上高
FX経済指標22:30 米国 11月 輸入物価指数
FX経済指標22:30 米国 11月 輸出物価指数
FX経済指標02:30 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表
FX経済指標04:00 米国 11月 月次財政収支
12/13(木)
FX経済指標17:15 南ア 11月 生産者輸入価格
FX経済指標17:30 南ア スイス国立銀行3カ月物銀行間取引金利誘導目標中心値
FX経済指標18:00 ユーロ圏 欧州中央銀行(ECB)月報
FX経済指標18:30 南ア 11月 卸売物価指数(PPI)
FX経済指標22:30 カナダ 7-9月期 四半期設備稼働率
FX経済指標22:30 カナダ 10月 新築住宅価格指数
FX経済指標22:30 米国 11月 卸売物価指数(PPI)
FX経済指標22:30 米国 11月 小売売上高
FX経済指標22:30 米国 前週分 新規失業保険申請件数
FX経済指標00:00 米国 10月 企業在庫
12/14(金)
FX経済指標08:50 日本 10-12月期 日銀短観
FX経済指標13:30 日本 10月 鉱工業生産確報値
FX経済指標19:00 ユーロ圏 11月 消費者物価指数(HICP)改定値
FX経済指標22:30 カナダ 10月 製造業出荷
FX経済指標22:30 米国 11月 消費者物価指数(CPI)
FX経済指標23:15 米国 11月 鉱工業生産
FX経済指標23:15 米国 11月 設備稼働率
経済指標の詳細はFXmuseumのFXカレンダーを参照してください。



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