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金価格3カ月ぶりに2100ドル台に

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
ドル円は150円台半ば近辺で小動き。パウエル議長の議会証言を控え動きにくく、値幅はわずか25銭程度にとどまる。

ユーロドルも1.08台半ばを中心に膠着状態。

株式市場では3指数が揃って反落。地区連銀総裁の利下げは当面限定的との発言が重石に。

債券は反落。長期金利は4.21%台へと上昇。

金は大幅に続伸し2100ドル台に。原油価格は下落。

ドル/円  150.32 ~ 150.57

ユーロ/ドル 1.0841 ~ 1.0866

ユーロ/円  163.12 ~ 163.52

NYダウ   -97.55 → 38,989.83ドル

GOLD  +30.60 → 2,126.30ドル

WTI   -1.23 → 78.74ドル

米10年国債 +0.037 → 4.217%

【本日の注目イベント】
豪 10-12月期経常収支
日  2月東京都区部消費者物価指数
中 2月財新サービスPMI
中 2月財新コンポジットPMI
独 2月サービス業PMI(改定値)
欧 ユーロ圏2月総合PMI(改定値)
欧 ユーロ圏2月サービスPMI(改定値)
欧 ユーロ圏1月卸売物価指数
英 2月小売売上高
米 1月製造業受注
米 2月S&Pグローバルサービス業PMI(改定値)
米 2月S&Pグローバル総合PMI(改定値)
米 2月ISM非製造業景況指数
米 バー・FRB副議長、討論会に参加
米 米大統領選「スーパーチューズデー」

昨日のNYでは株と債券が売られたことで金利は上昇し、ドル円は150円57銭まで買われました。相変らず上昇するのか下落するのか判断しづらい動きが続いています。アトランタ連銀のボスティック総裁は、「7-9月に1回利下げを始めるのが適切だ」と述べながらも、「利下げが連続したものになることは恐らくないだろう」との認識を示し、「不確実性を考えると、行動を起こした後に市場参加者や企業幹部、および家計がそれにどう反応するかを見ることがある程度望ましいのではないかと思う」と述べています。市場では今年3回の利下げがあると予想しておりポスティック総裁の発言で、予想されるほど金利は下がらないとの見方から債券が売られ金利が上昇しました。また、著名エコノミストのルービニ氏も、「成長率が潜在成長率を上回り、インフレ率が高止まりする『ノーランディング』が起こる可能性が現実味を帯びている」とし、「利下げ回数はより少なくなるかもしれない」と、ブルームバーグ・テレビジョンの番組で語っています。

米連邦最高裁は4日、トランプ氏の2024年大統領選への出馬は可能との意見書を公表しました。コロラド州最高裁の下した、「トランプ氏が2020年大統領選の結果を覆そうと反乱に関与したとして、大統領予備選への参加を認めない」とした判断は覆されました。判断は連邦最高裁判事の全会一致とのことです。今回の件では、「国家の反乱に加担した者が官職に就くことを禁じる米国憲法修正第14条3項の規定が焦点となっていたが、最高裁の意見書では、連邦政府高官や候補者に対して3項の規定を執行する責任は州ではなく、議会にある」とした判断で、これでコロラド州と同じ判断を下していたメ-ン州とイリノイ州の決定も、事実上全て終了することになります。この判断を受け、トランプ氏は「米国にとって大きな勝利だ!!!」とSNSに投稿していました。本日は「スーパーチューズデー」で、15の州で予備選・党員集会が行われます。ヘイリー氏は、唯一首都ワシントンでのみ勝利していますが、トランプ氏優位の状況は変わらないようです。

ドル円は150円台で一進一退です。
明日のパウエル議長の議会証言と週末の雇用統計に期待するしかありません。
本日のドル円は149円80銭~151円程度を予想します。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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