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ドル売り強まる

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昨日は米国時間に発表された住宅着工件数、生産者物価指数、鉱工業生産などは市場予想を下回る弱い結果が続きリスクオフ地合いが強まった後、FOMC議事録では少数のドル高懸念の意見や前回の声明文で示された国際情勢リスクに関しての詳細が確認されたものの、サプライズとなるような材料は見出すことはできませんでした。しかし、為替市場では期待が大きかったのか、ドル売りで過敏に反応となりました。

アジア時間に行われた黒田総裁の会見では追加緩和の手がかりを得ることはできなかったものの、前回の追加緩和に関しての逆効果は否定、仮に物価の基調的判断に変化が出てきたら躊躇なく行動するとの今まで通りの内容にとどまったことから市場の反応は限定的なものにとどまっています。

欧州時間に発表された英国雇用統計では賃金の上昇が確認され、また、BOEのMPC議事録では利上げ賛成票はなかったものの、2人の委員から年内の利上げが必要となる可能性が示されたことなどからポンドが大きく上昇する展開となりました。

また、昨日行われると予想されていたギリシャの支援延長の申請は本日ずれ込み、20日にユーロ圏財務相会合にて協議が行われる予定となっています。ただし、内容次第では協議が再度、難航する可能性も考えられ、油断はできない状況です。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円は比較的堅調な推移が続いていたものの冴えない米国経済指標で上値が重くなり、FOMC議事録を受けて大きく下落、119円台を割り込む推移となっています。昨日は118.55付近がサポートとなっていることから本日はこの水準を守れるかどうかに注目が集まります。割り込むような推移となると118.20付近まで下落余地が広がると考えられます。

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ユーロドルは方向感の欧州時間以降は上値の重い推移が続いた後、FOMC議事録を受けて反発し1.14台を回復するに至りました。一昨日のアジア時間、昨日のNY時間と1.1335付近がサポートとなっていることから、本日もサポートラインとしてはこの水準が意識されると思われます。レジスタンス候補は一昨日のレジスタンスとなった1.145付近で上抜けるとストップ買いをヒットしさらなる上昇余地が生まれてくると考えられます。

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ユーロ円はジリジリと下値を切り下げる動きとなり135円台前半まで押し込まれる動きとなっています。本日は昨日のサポートである135.07付近を守れるかどうか、欧州時間のサポートからレジスタンスに転じた135.50を上抜けるかどうかで方向感を探っていきたいところです。また、ギリシャ、ウクライナ関連の報道によっては上下に揺さぶられる可能性があることには引き続き警戒が必要です。

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ポンドドルは英国雇用統計、MPC議事録の結果を受け急騰し、さらにはFOMC議事録後にさらに上値を伸ばす展開となったものの昨年12月23日付近のサポートとなっていた1.548付近で利食い売りに押される動きとなりました。先週の高値を抜ける動きとなっていることから上昇に期待が持てるものの上値の重さも意識されることから昨日のレジスタンスとなった1.548をしっかりと上抜けることができるかを確認したいところです。サポート候補は昨日のFOMC議事録後の押し目となった1.543付近で割り込むと短期的に売りが強まる可能性が考えられます。

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豪ドルは欧州時間以降は上値の重い推移が続き0.78を割り込む推移となった後、FOMC議事録を受けて反発となり0.78台を回復する動きとなりました。日足チャートでは方向感の薄い鈍い推移となっていますが、2月6日の高値である0.7876付近を上抜けるとダブルボトムのネックライン上抜けとなり、今まで溜まった売りポジションの一部が絞り出される可能性あるため近づいた際には注意が必要です。

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【本日の注目材料】

昨日から中華圏が旧正月のため休場ということもありアジア時間の流動性が多少低下するため、値動きが若干荒くなる可能性が考えられます。米国時間は新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数、景気先行指数などの経済指標の発表が予定されています。フィラデルフィア連銀製造業景況指数は先行するNY連銀製造業景況指数が弱含んだことや製造業関連の経済指標で冴えないものが続いていることもあり下振れに警戒が必要です。

また、ギリシャ政府から本日支援延長の申請を行うとの報道が出てきていることから、ユーロ圏の要人のコメント等関連情報には警戒が必要です。

【本日の予定】

中国、香港、シンガポール市場休場

08:50 日 1月貿易収支
08:50 日 対外及び対内証券売買契約等の状況
14:00 2月日銀金融経済月報公表
18:00 ユーロ圏12月経常収支
20:00 英2月CBI製造業受注指数
22:30 米新規失業保険申請件数
翌0:00 米2月フィラデルフィア連銀製造業指数
翌0:00 米1月景気先行指数
翌0:00 ユーロ圏2月消費者信頼感・速報値
翌1:00 米週間原油在庫
翌3:00 米30年物インフレ連動債入札

Author information

佐藤 甲
OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。彼女募集中。ラジオNIKKEI第1 毎週火曜日 21:30~22:00 RADIO NIKKEI Oh!ワンダーFXナイト!にも絶賛出演中。 日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト

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