ADVFN Logo ADVFN

Hot Features

Registration Strip Icon for default 登録して無料でリアルタイムの株価、インタラクティブチャート、ライブオプションフローなどを入手してください。

米ナスダック、S&Pが最高値更新

Share On Facebook
share on Linkedin
印刷

<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
ドル円は午前中に108円を割り込み、107円93銭まで売られたが、その後反発し108円25銭近辺まで上昇。108円を挟む展開が続き、明確な方向感に乏しい。

ユーロドルは1.11台前半から半ばで推移し、1.11台定着を試すような動きに。今夜のECB理事会での緩和観測が上値を抑える。

株式市場はまちまち。ダウは売られたものの半導体銘柄が上昇し、ナスダックと、S&P500は最高値を更新。

債券相場は反発し、長期金利は2.04%台へ低下。

金は3日続伸。原油は反落。

6月新築住宅販売件数       → 64.6万件

ドル/円 107.93 ~ 108.25

ユーロ/ドル 1.1133 ~ 1.1156

ユーロ/円 120.36 ~ 120.54

NYダウ -79.22 → 27,269.97ドル

GOLD   +1.90 →1,423.60ドル

WTI   -0.89  → 55.88ドル

米10年国債  -0.038 → 2.043%

【本日の注目イベント】
独   7月ifo景況感指数
欧   ECB政策金利発表
欧   ドラギ・ECB総裁記者会見
トルコ 中銀政策金利発表
米   6月耐久財受注
米    新規失業保険申請件数
米     企業決算 → スターバックス、アルファベット、インテル

ドル円は108円25銭近辺が天井の様相を示し、昨日の東京時間でも、その後のNY時間でもこの水準で折り返す展開が続いています。もっとも、下値の方も107円台後半では下げ止まり、方向感に乏しい動きです。本日のECB理事会を皮切りに、来週は日銀の決定会合、さらには月末のFOMCと、主要中銀の金融政策発表を控えており、動きにくいことが背景になっています。
特に今回の会合では当局が金融緩和に動くとの観測が強く、市場関係者の関心も高まっています。

その中でもFOMCでの利下げはほぼ100%と、確実視されており、注目は「利下げ幅」とその後、年内にあと何回利下げが見込めるのかという点に集まっています。直近の金利先物市場では「0.3%」の利下げを示唆していますが、個人的には25bpの利下げを予想しています。一部には50bpの利下げを予想する向きも依然としてあるようですが、メンバーの中には利下げ
そのものに反対の立場の委員もおり、経済データもそこまで景気の悪化を示してはいない中、50bpの利下げ幅はFRBにとってもリスクではないかと思います。またその場合には「市場を納得させうる、それなりの論拠」を示す必要もあり、そうでなければトランプ大統領の圧力に屈したと受け止められるリスクがあります。今回は25bpの利下げを決め、その後年内3回のFOMCで経済データを考慮しながら、1回から2回の利下げを行うというのがメインシナリオかと思います。

ムニューシン米財務長官は24日、CNBCとのインタビューで、「強いドルを信じている。それが力強い米経済や良好な株式相場を表している。そして特に大統領の経済政策によって、米国は他国を上回るペースの経済成長を達成している」と述べ、長期的には強いドルが米経済に有益との考えを示しまた。(ブルームバーグ)トランプ大統領は今月3日のツイッターに、「中国と欧州は大きな為替操作ゲームに興じており、(米国は)同じ事をやるべきだ。さもなければわれわれは今後も間抜けであり続けることになる」と、投稿しており、トランプ大統領がドル高を望まないのは明らかです。トランプ大統領に最も近いと見られるムニューシン氏が、このタイミングで「ドル高容認発言」を行ったことにやや違和感があります。そして発言の最後の部分は、トランプ大統領に対する「忖度」と受け止めていますが、どうでしょう。

イギリスの新しい首相にボリス・ジョンソン氏が就任し、すでに組閣も始まっています。「合意なき離脱」の可能性が高まったと見られながらも、昨日の欧州市場ではポンドドルが100ポイントほど上昇しています。昨日ある会合で、イギリスの大手銀行の為替担当者は、「メイ氏は真面目の人で、常に直球しか投げてこなかったため、全て打ち返された。修正案を3回議会に提案したが、受け入れられなかった。ジョンソン氏はカーブやナックルなどの、くせ球を投げる人だ。合意なき離脱の可能性は高まったが、同時にEUと合意する可能性も高まった。もっとも、くせ玉を投げるだけにデッドボールを与えてしまう可能性もあるが・・・」と、絶妙なたとえで二人の違いを説明していました。

ドル円は、今夜のECB理事会終了までは大きな動きはないと見られます。それも、基本的にはユーロドルの動きに追随する展開になる予想されます。仮に10~20bpの利下げを決めるようなら、ユーロドルが節目の1.10を割り込み、ドル高が進む可能性があり、ドル円も108円台半ばを試すことになるかもしれません。市場のコンセンサスは、「今回はフォワードガイダンスに徹し、年内に政策金利を10~20bp引き下げ、来年から資産購入を再開する」といったところです。本日のドル円は107円80銭~108円50銭程度を予想します。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
ADVFN.comサイトのブログは、独立した金融解説のためのものです。これらのブログは、共通キャリア·プラットフォームを介して独立した著者によって提供されており、ADVFN PLCの意見を表すものではありません。 ADVFN PLCは、これらの記事を編集、承認等しないため、その責任を負わず、また、第三者が、これらの情報に頼ることに対して一切の保証はいたしません。 ADVFN.comサイトにおける情報は、一般的な情報と使用目的のためのもので、特定の要件に対応するものではありません。

コメントを書く

 

最近閲覧した銘柄

Delayed Upgrade Clock