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米国利上げ観測強まる

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昨日からの流れ


昨日は米国時間に公表されたFOMC議事録にて6月利上げの可能性が示されたことで米国の利上げへの意識が強まり、ドル買いが強まる動きとなりました。株式市場は事前に利上げを警戒する動きとなっていたこともあり、ダメージは限定的となり、リスク回避の円買いが強まるという動きとはならず、ドル円も堅調な推移となり、110円台を回復する動きとなりました。
また、米国の利上げ観測が強まったことで新興国通貨も対ドルでの売りが進む状態となっています。
また、英国では世論調査にて英国のEU残留支持が強まったことを受けて各主要通貨に対してポンドの買い戻しが進む動きとなっています。


本日の注目材料


本日はアジア時間にオーストラリアの雇用統計の発表が予定されており、発表前後に豪ドルが上下に不安定な動きとなることが想定されるため、注意が必要です。
欧州時間はECB理事会議事録、英国小売売上の発表が予定されています。
ECB理事会議事録では次回会合での追加緩和の手がかりが出てくるようであれば、ユーロの上値圧迫材料となることが想定されます。
英国小売売上に関しては、現在、ポンド売りの巻き戻し基調が強い状態となっているため、仮に冴えない結果となった場合、下落した後の動きでポンドの強弱が読み取れるかもしれません。下落後すぐに跳ね返すような動きとなると、巻き戻しの動きはまだまだ続くかもしれません。
米国時間は新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数等の発表が予定されるほか、ダドリーNY連銀総裁の講演が予定されています。
昨日のFOMC議事録からも雇用と物価が底堅さを見せることが利上げの前提となっていたこともあり、新規失業保険申請件数への反応が普段より大きくなるかもしれません。フィラデルフィア連銀製造業景況指数は先行するNY連銀製造業景況指数が冴えない結果となっており、あまり期待ができないかもしれません。それだけに底堅さを見せると、盛り上がりつつある利上げ期待を押し上げる可能性がありそうです。
ハト派の筆頭格であるダドリーNY連銀総裁の講演にも注目が集まり、彼の口から6月利上げに関して肯定的なコメントが出てくるようであれば、利上げ観測が強まり、ドル買いで反応することが想定される反面で、利上げに慎重な姿勢を見せてしまうと、短期的に進んだドル買いの勢いが挫かれる可能性も挙げられます。
また、時刻は未定ですが、南アフリカ準備銀行の政策金利の発表が予定されています。前回利上げを行ったばかりということもあり、今回は据え置きの可能性が高いと考えられますが、一応の注意は必要です。


本日の予定


南ア準備銀行政策金利発表 
08:50 日3月機械受注 
08:50 日 対外及び対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)
10:30 豪4月雇用統計
12:45 日20年国債入札
17:00 ユーロ圏3月経常収支
17:30 英4月小売売上高
18:00 ユーロ圏3月建設支出 
20:30 欧州中央銀行(ECB)理事会、議事要旨公表(4月21日開催分)
21:30 米新規失業保険申請件数 
21:30 米4月シカゴ連銀全米活動指数
21:30 加3月卸売売上高 
21:30 米5月フィラデルフィア連銀製造業指数 
23:00 米4月景気先行指数 
23:30 ダドリーNY連銀総裁(投票権あり)講演
翌2:00 米10年物インフレ連動債入札
翌2:00 ブリハ英MPC委員講演

Author information

佐藤 甲
OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。彼女募集中。 日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト

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