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ドル円、今週は方向性が出るのか?

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【欧州市場】
ドル円は151円台前半で小動き。NY市場が「グッドフライデー」で休場のため値幅は20銭強にとどまる。パウエル議長の発言やPCE価格指数も大きな材料にはならず。

ユーロドルは小幅に売られ、1.0768まで下落。

2月個人所得 →  0.3%

2月個人支出 →  0.8%

2月PCEデフレータ(前月比)     →  0.3%

2月PCEデフレータ(前年比)      →  2.5%

2月PCEコアデフレータ(前月比)   →  0.3%

2月PCEコアデフレータ(前年比)   →  2.8%

ドル/円  151.17 ~ 151.39

ユーロ/ドル 1.0768 ~ 1.0805

ユーロ/円  162.94 ~ 163.34

NYダウ   —— → 39,807.37ドル

GOLD  —— → 2,238.40ドル

WTI   —— → 83.17ドル

米10年国債 —— → 4.200%

【本日の注目イベント】
日 1ー3月期日銀短観・大企業製造業業況判断
日 1ー3月期日銀短観・大企業非製造業業況判断
中 3月財新製造業PMI
米 3月S&Pグローバル製造業PMI(改定値)
米 3月ISM製造業景況指数

「グッドフライデー」のためNY市場が休場だったことで、為替市場は様子見の雰囲気が強まり静かでした。FRBが重視するPEC価格指数の発表やパウエル議長の発言もありましたが、ほとんど材料にはならなかったようです。2月のPCEコア指数は1月から鈍化し、年率で「2.8%」と、市場予想と一致していました。(1月は2.9%)ブルームバーグは「今回の統計では一部サービス分野のインフレに関する指標が小幅な伸びにとどまったことから、FRBとしては安心感を抱く可能性がある」と報じています。

パウエル議長は、サンフランシスコ連銀が開催したイベントに登壇し、司会者の質問に対し「米経済が非常に堅調なペースで成長し、労働市場も極めて強いという事実は、われわれが利下げという重要な一歩を踏み出す前にインフレ率の低下についてもう少し確信を強める機会を与えてくれる」と回答し、「早過ぎる利下げがインフレの再燃を招く一方、遅すぎる対応は、不必要なダメージを経済に与えることになり、慎重な対応が必要だ」とした上で、「利下げを急ぐ必要はない」との認識を示しました。議長は今月20日のFOMC後の会見では、「インフレ率が目標の2%に向う全体的なストーリーは変わっていない。たとえ労働市場が堅調であっても、利下げ開始を止められないだろう」と、予想以上のハト派寄りの発言を行いドル売りを誘いましたが、今回の発言ではやや「タカ派寄り」にシフトした印象はありましたが、それでも年内の遠くない時期に利下げに踏み切る可能性は維持しており、大きく変化したとは思えません。

今後入手するデータが、著しく改善を示すデータでなくとも、横ばい、もしくは急速にインフレが再燃する可能性がないといったものであれば、利下げに踏み切るものと予想されます。

イスラエルのネタニヤフ首相は、同国軍が100万人余りのパレスチナ市民をパレスチナ自治区ガザ南部のラファから移動させ、十分な支援を提供した上で、そこに残っているハマスの戦闘部隊を攻撃する方向で準備を進めていると会見で述べ、「これが作戦上および国際的に正しいことだ。時間はかかるが、実行する意向だ」と説明しています。同氏はこれより先、ヘルニア手術で31日に入院する予定になっています。一方で同政権に対する批判の声も、家族の一員がハマスに人質として捉えられている人達らを中心に国内でも徐々に高まっています。

ドル円は先週27日の東京時間で151円97銭まで買われましたが、そのすぐ後に財務省など「3者会合」が会開され、神田財務官のやや強めの「口先介入」がドル円の上値を抑える展開になっています。ただ、それでも151円を一度も割り込んでいないところに、足元の円売りの根強さの様なものを感じます。先週も本欄で書きましたが、ここから152円を越えて行くのか、この水準を天井に下落に転じるのか、ここが正に正念場です。

本日のドル円は150円70銭~152円程度を予想します。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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