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米第2四半期GDP2.1%

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
米GDP速報値を受けドル円は小幅に続伸。発表直後に108円83銭までドル高が進んだが、その後は緩やかに下落し、108円70-75銭で越週。

ユーロドルも下落し、1.1112前後まで売られたがその後はやや買い戻され、1.11台半ばまで反発。

株式市場は揃って反発。ダウは51ドル高。ナスダックとS&P500は最高値を更新。

債券は小幅に上昇し、長期金利は2.07%台へと低下。

金は反発し、原油は続伸。

4-6月GDP(速報値)  →  2.1%

ドル/円 108.60 ~ 108.83

ユーロ/ドル 1.1112 ~ 1.1144

ユーロ/円 120.79 ~ 121.13

NYダウ +51.47 → 27,192.45ドル

GOLD  +4.60  → 1,419.30ドル

WTI   +0.18  → 56.20ドル

米10年国債  -0.011 → 2.070%

【本日の注目イベント】
英 6月消費者信用残高
英 6月 マネーサプライ

注目の米第2四半期GDPは「2.1%」と、前期よりは減速していたものの、市場予想の「1.8%」を上回り、米景気の底堅さを示しました。企業の設備投資と輸出が減少しましたが、個人消費が大幅に増え指数を押し上げました。米中貿易戦争の影響から企業が先行きに慎重な姿勢を見せている一方、株高による資産効果から個人は財布の紐を緩めていることが確認された格好です。発表直後にドル円は108円83銭まで買われましたが、それまで既にドルが買われていたこともあり、上昇は限定的で、109円には届きませんでした。株式市場では、長期金利がやや低下したことでナスダックとS&P500が、共に最高値を更新しています。

ブル-ムバーグによると、トランプ大統領は今週ホワイトハウスで開かれた通商関連の会議で、為替介入の可能性を当面却下したようです。自国・地域の通貨を安い方向に誘導している諸外国についてトランプ大統領は懸念しているが、「だからといってドルを引き下げるという話にはならない」とクドロー国家経済会議(NEC)委員長がCNBとのインタビューで語ったと伝えています。トランプ大統領は中国や欧州が自国通貨を使ってゲームをしており、それが通貨安につながっていると批判しており、「米国も同じ事をやるべきだ」と怒りを表したことがあり、そこからすると、今回の報道はやや違和感があります。今後も、米貿易赤字が劇的に減少しないことが分かれば、再び通貨安批判を口にすることは十分予想され、このリスクは常に意識しておくべきでしょう。

今週は、いよいよ明日からFOMCが開催されます。利下げ幅はどうやら「25bp」で決まりそうです。先週末のGDPでもそうでしたが、米景気は成長スピードが鈍化してはいるものの、リセッションに陥るような状況からは程遠く、この段階で「50bp」の利下げを行う理由は見つけにくいと思います。まして今回は「予防的利下げ」の側面が強く、良好な経済状況の下での、必要以上の大幅な利下げはバブルを醸成することにもつながります。足元の極めて好調な株価の推移からしても、「25bp」が相当かと思います。今回「25bp」引き下げ、その先は経済データ次第というのが、FRBの最も予想されるスタンスでしょう。貿易問題と中国や欧州の景気減速がリスク要因として存在しますが、それがどの程度米景気に影響を与えるかは未知数です。パウエル議長は、当然この辺りのリスクを意識しながらも、景気の推移をしっかりと注視し、必要ならさらに利下げを行うというスタンスを取るのではないかと考えます。

ドル円は108円台を定着させるような動きです。米利下げ観測にも市場が慣れてきており、足元のドル円はどちらかと言えば上値を試しているようにも見えます。ただ厳密に言えば「ニュートラル」に近いといったところでしょう。ここからは、31日の利下げ後の観測が、「今年の利下げが、あと1回なのか2回なのか」と、どちらがより正当化されるのかで、方向が決まってくると思われます。本日のドル円は108円30銭~109円程度を予想します。

外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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