NY為替市場ではややドル売りが優勢となった。トランプ氏の米大統領就任演説は方向感につながらなかったが、注目イベントを通過し、ドル高に調整が入った。
トランプ氏の大統領就任演説は、選挙中同様に米国第一主義を宣言し、「米国の繁栄を取り戻す」という保護主義を強調する内容となった。トランプ新大統領は、貿易・税制・移民・外交のあらゆる面で米国民に恩恵を与える政策を行うと述べた。
大統領就任演説が終わった後も115円前後で小動きが続いたドル円だが、米長期債利回りがマイナス圏に転じたことも材料視され、114.21円まで下落した。注目イベントを通過し、ドル円に利食い売りが入ったもよう。ユーロドルは1.0710ドルまでじり高となり、ユーロ円は122円半ばで上下。弱い英小売売上高で下落したポンドドルは1.2381ドルまで小反発し、ポンド円は141円半ばで下げ渋った。
オセアニア通貨は動意薄。豪ドル/ドルは0.75ドル半ば、NZドル/ドルは0.71ドル後半で小幅の上下にとどまり、豪ドル円は86.33円、NZドル円は81.96円までじり安。また、 カナダの11月小売売上高と12月消費者物価指数(CPI)はともに市場予想を下回る結果となり、加ドルは売りで反応。ドル/加ドルは1.3388加ドル、加ドル円は85.82円まで加ドル安に振れた。
6時20分現在、ドル円は114.59円、ユーロドルは1.0693ドル、ユーロ円は122.53円で推移。

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