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ドル円145円台後半まで下落

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
ドル円は147円台前半から急落。米金利が低下したことを受け146円を割り込み、2週間ぶりに145円90銭まで売られる。

ユーロドルはドルが売られたことで1.07台から値を戻し1.0874まで上昇。

株式市場は大幅に反発。ハイテク株の一角が買われ、ダウは369ドル高と、再び最高値を更新。

債券は続伸。長期金利は3.88%台まで低下。

金は4日続伸。原油は続落し73ドル台に。

1月ISM製造業景況指数             →  49.1

1月S&Pグローバル製造業PMI(速報値)    →  50.7

新規失業保険申請件数               →  22.4万件

ドル/円  145.90 ~ 147.05

ユーロ/ドル 1.0803 ~ 1.0874

ユーロ/円  158.32 ~ 159.19

NYダウ  +369.54 → 38,519.84ドル

GOLD +3.70 →  2,071.10ドル

WTI  -2.03  → 73.82ドル

米10年国債 -0.032 → 3.880%

【本日の注目イベント】
豪 12月住宅建設許可件数
豪 第4四半期卸売物価指数
米 1月雇用統計
米 1月ミシガン大学消費者マインド(確定値)
米 12月製造業受注
米 12月耐久財受注
米 企業決算 → エクソンモービル

前日の急落を受けても、ドル円は147円台に戻す場面もありましたが、NYでは再びドルが売られ、前日の安値を下回る145円90銭前後まで売られました。ISM製造業景況指数は良好だったものの、雇用に関する指標である週間失業保険申請件数が予想以上に増加していたことや、労働生産性統計の単位労働コストといったデータに反応し、米金利が低下したことがドル売りにつながりました。前日のFOMCの声明文やパウエル議長のタカ派姿勢にもかかわらずドル円は下落していましたが、この日もドルの上値が重く、大手米銀などがFRBによる利下げ開始時期を3月から5月に先送りするレポートを出しましたが、影響はなかったようです。「3月利下げの可能性はかなり低下したものの、いずれFRBが利下げに転換することは動かない」といった見方もあります。また、日銀のマイナス金利解除もいよいよ視野に入ってきており、「あとはタイミングだけ」といった雰囲気になっていることも、円を買う動きにつながっている可能性があります。下値のメドはやはり、節目の「145円」ということになります。

イングランド銀行は1日、政策金利を「5.25%」で据え置きました。「追加利上げが必要となる可能性がある」という一節をガイダンスから削除し、「利下げに道を開いた」格好になりました。ベイリー総裁は、「政策金利を現行水準に据え置けば、インフレ率は目標の2%を顕著に下回ることになるだろう」と述べていました。ただ、9人からなる金融政策委員会(MPC)では意見が分かれ、6人が金利据え置きを支持し、2人が利上げを求め、1人の委員は利下げを主張しています。(ブルームバーグ)

ドル円は昨日のNYで一旦「日足の雲の上限」を下回り、雲の中に入りましたが、そのレベルは146円08銭であり、本稿執筆時のドル円は146円40銭前後で推移しているため、結局今のところ、雲に支えられている格好となっており、サポートゾーンとして機能していることになります。今夜の雇用統計が、ADP雇用者数のように軟調な結果を示すようだと、再び145円台に突入する可能性もありそうです。予想は、非農業部門雇用者数が「18.5万人」(前月は21.6万人)で、失業率は「3.8%」(前月は3.7%)となっています。

本日のドル円は145円~147円50銭程度を予想します。

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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