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NYダウ最高値更新でリスク選好さらに強まる

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
ドル円は続伸し、112円58銭まで上昇。昨日の自民党総裁選で安倍氏が勝利し、NYではダウが最高値を更新。投資家のリスク選好が進む。

ユーロドルは反発し、7月以来となる1.1785までユーロ高が進む。ユーロ円も132円52銭まで買われ、この日は円全面安の展開。

株式市場は大幅に上昇。ダウは251ドル上昇し、約8カ月ぶりに過去最高値を更新。経済指標が引き続き良好だったことで、主要3指数が揃って上昇。

債券相場は小動きの中、結局前日比変わらず。長期金利は3.06%のまま変化なし。

金は続伸し、原油価格は小反落。

新規失業保険申請件数           →  20.1万件

8月景気先行指標総合指数         →  0.4%

8月中古住宅販売件数            →  534万件

9月フィラデルフィア連銀景況指数     →  22.9

ドル/円112.05 ~ 112.58

ユーロ/ドル1.1739 ~ 1.1785

ユーロ/円 131.71 ~ 132.52

NYダウ +251.22 → 26,656.98ドル

GOLD +3.00 →1,211.30ドル

WTI-0.32  →70.80ドル

米10年国債 ±0 → 3.063%

【本日の注目イベント】
日  8月消費者物価指数
独  独9月製造業PMI(速報値)
独  独9月サービス業PMI(速報値)
欧  ユーロ圏9月製造業PMI(速報値)
欧  ユーロ圏9月サービス業PMI(速報値)
欧  ユーロ圏9月総合PMI(速報値)
加  カナダ7月小売売上高
加  カナダ8月消費者物価指数

昨日行われた自民党総裁選では予想された通り安倍氏が勝利しましたが、注目された「勝ち方」を見ると、石破氏の「善戦」がひかり、反安倍勢力の多さや、「隠れ石破支持」が多かったようです。実際、安倍氏が553票を獲得して勝利したことが決まると、株価は下落に転じ、ドル円も円高に振れる場面がありました。マスコミ的に言えば、今後の石破氏の処遇がどのようなものに
なるのか、今度はこちらが注目されそうです。

結局石破氏の善戦により、今回の自民党総裁選は為替にも、株価にも影響はほとんどなかったということになります。もちろん、今後財政出動など景気浮揚策を講じてくれば、その時には影響があるとは思いますが、昨日のドル高はあくまでもNY市場での材料によるものです。NYダウは251ドル上昇し、3主要株価指数の中では唯一1月に記録した水準を抜いていませんでしたが、昨日ようやく8カ月ぶりに更新しました。経済指標が予想を上回り、米企業業績の上振れを先取りする形で株価が上昇しました。フィラデルフィア連銀景況指数は予想を大きく上回り、失業保険申請件数にいたっては、実に49年ぶりの低水準だったようです。昨日のドル円と株価の動きを見る限り、そこには「貿易戦争」などという言葉は微塵も感じられなかったと言えます。

ドル円は112円台半ばを超える水準まで上昇しましたが、そのスピードは極めて緩やかです。このところの上昇の特徴は、クロス円主導のドル高円安が進んでいることです。昨日も、ユーロ円は132円台半ばまで買われ、豪ドル円も1月半ぶりに82円台を回復し、ポンド円も149円台まで上昇しており、円全面安の様相でした。クロス円の買いは、ドル円でもドル買い円売りに波及します。今後クロス円がもう一段の上昇を見せるようだと、ドル円も113円台乗せの可能性が高まってきそうです。

本日は、NYダウ最高値更新に加えドル高です。日本株も一段の上昇が予想されます。2万3000円を超えてからの上昇ピッチが速すぎるのが気がかりですが、米国株に比べると明らかに出遅れていたことを考えると、上昇の余地はあるでしょう。本日のレンジは112円20銭~113円程度と予想します。

外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

 

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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