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ドル円105円台から反発

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
ドル円は106円台に反発。東京タイムに105円台半ばまでドルが売られたが、3連休前のポジション調整との見方。経済指標も良好で、VIX指数も安定したことでドルの買い戻しが進んだ。

ユーロドルは小幅に売られた。ドル高が進んだことで、1.2393まで売られ、前日の水準を切り下げた。

株式市場はまちまち。ダウは小幅ながら6日続伸し、ナスダックは16ポイント下落。

債券相場は続伸。買いが優勢となり、2日ぶりに2.9%台を割り込み2.87%まで低下。

金は反発し、原油は続伸。

1月住宅着工件数               → 132.6万件

1月建設許可件数               → 139.6万件

2月ミシガン大学消費者マインド(速報値)     → 99.9

ドル/円105.92~ 106.40

ユーロ/ドル1.2393 ~ 1.2474

ユーロ/円  131.81~ 132.55

NYダウ  +19.61 → 25,219.38ドル

GOLD  +0.90 →1,356.20ドル

WTI +0.27→ 61.61ドル

米10年国債 -0.033 → 2.875%

【本日の注目イベント】
日  1月貿易収支
米  株式、債券市場休場(プレジデンツデー)

ドル円は先週末の東京タイムに106円を割り込み、その後もドル売りが優勢となったことで、一時105円55銭前後までドル安が進みました。この水準は1年3カ月ぶりのことで、2016年11月のトランプ大統領誕生直後の水準となります。先週水曜日に昨年のドルの最安値である107円32銭を抜けてからは一気に105円台までドル安が進み、このままでは心理的な節目の105円も視野に入った感もあり、政府は急遽会合を開いています。

財務省と金融庁、日銀は会合を開き意見交換を行いました。財務省の淺川財務官は現在の為替の動きは「一方的に偏っている」とし、「これまで以上に緊張感を持って注視していく必要がある」とのコメントを発表しています。このコメントが効いたわけではありませんが、ドル円はNYでは106円40銭まで反発しています。

ただこのまま110円に向かってドルが反発するとも思えません。米長期金利の急騰が引き金となってNY株が急落し、この株安が世界同時株安につながり、リスクオフから円を買う動きが強まったのが今回のドル安の背景です。従って、米金利が元の水準に戻れば株価は落ち着くと思われますが、そうなると米金利低下が新たな円買い材料にもなりかねません。また1兆5000億ドルのインフラ投資を決めたことから、米長期金利には上昇圧力がかかっており、元の水準に戻るとも思えません。金利上昇は必ずしも株価の下落要因というだけではないはずですが、「適温相場」に長く慣れすぎた反動が「株安・債券安」につながったということです。

一方で市場沈静化の兆しも出ています。NYダウは先週末も小幅ながら上昇し、これで6日続伸です。この間の上げ幅も1300ドルを超えています。またS&P500も先週末は下落したものの、週間ではここ5年間で最大の上昇幅を記録しています。売られすぎということもあったでしょうが、株式市場が金利上昇を徐々に受け入れてきたということと認識しています。因みに「VIX指数」も危険水域と言われる「20」を割り込んだ状態です。

問題はこの先株式市場と債券市場がいつ落ち着きを取り戻し、正常に戻るのかという点です。米景気の好調さは引き続き崩れてはいないと見られます。先週末発表の2月ミシガン大学消費者マインドは「99.9」と、好調でした。また住宅着工件数は2016年10月以来となる高水準でした。両市場の混乱は、今月一杯くらいで収まるのではないかと見ています。

本日はNY市場では債券と株が休みです。そのため為替の値動きも限定的かと思われます。予想レンジは105円80銭~106円60銭程度と見ます。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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