欧州債務危機によって困難を極めている経済を再燃させるための欧州中央銀行(ECB)の努力にも関わらず、昨日世界中で市場は下落した。
英中央銀行(BOE)は、厳しい信用状態の改善と経済の活発化を目的に、50ビリオンユーロの追加量的緩和を行った。
欧州中央銀行(ECB)はベースレートを25ベースポイント下げ、0.75%とした。また、預金機能レートを25ベースポイント下げ、ゼロとした。欧州中央銀行(ECB)の総裁であるマリオ・ドラギ氏は、経済が再び収縮するだろうと述べ、指標は経済成長の弱体と高まる不確実性を指している、と語った。
中国の中央銀行は数週間のうちで二度目の金利カットを実施し、デンマークはマイナス0.2%にカットした。しかし、市場は景気後退を停止させる全世界の努力に感銘は受けていないようで、Euro Stoxx 50は1.19%下落、フランスのCAC40指数は1.17%下落、英FTSE100指数はわずか0.14%の上昇に留まった。
他のユーロ圏では、まず回復しているアイルランド政府の借入コストは昨日、困難を続けるスペインを下回った。また、ドイツの工業生産は5月に0.6%上昇した。一方、150名ものドイツの経済学者たちは、ドイツの新聞に、銀行労働組合というヨーロッパの計画に反対する意見を表明した。