東京市場は波乱含みか。米国株はまちまち。米中首脳会談の開催時期が後ずれすると伝わったことが上値を抑えたが、アップル株への買いが続いたことが下支えとなり、3指数ともプラス圏とマイナス圏を行き来する展開。ダウ平均は小幅にプラスを確保して終えた一方、S&P500とナスダックは下落した。ドル円は足元では111円60銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて50円高の21170円、ドル建てが80円高の21200円で取引を終えた。

 為替が円安に振れている点は支えとはなるが、外部環境からは新たな買い材料には乏しい。前場は日銀金融政策決定会合の結果発表を前に動きづらい一方、後場は結果を受けて荒い動きが出てくる展開も想定される。今回は追加金融緩和の可能性も浮上しており、現状維持だと仕掛け的な売りに押される懸念はある。どちらにしても引け後の黒田総裁会見を見極めたいとの見方から、終盤にかけては値動きは落ち着きそうだが、場中の振幅は大きくなるだろう。日経平均の予想レンジは20950円−21650円。