NYタイムの為替市場では、米債利回りの上昇を受けて、ドル円が2月2日以来の高値110.45円まで強含んだ。NY午後には、北朝鮮が16日予定していた韓国との閣僚級会談への参加を中止すると伝わったが、市場の反応は限定的だった。米10年債利回りは、目安と見られていた3.05%を超えると上昇力を強め、2011年7月以来の3.09%前半まで上値を伸ばした。
ドルは欧州通貨に対しても買いが先行し、ユーロドルは1.1820ドルと年初来のユーロ安・ドル高、ポンドドルが1.3451ドルと昨年12月末以来のポンド安・ドル高に振れた。しかし、ロンドンフィックスでは欧州通貨買いとなり、ユーロドルは1.18ドル後半まで水準を戻す場面もあった。ポンドドルが1.35ドル前半を回復し、そのまま底堅く推移した。
米5月NY連銀製造業景況指数が+20.1と市場予想や前回値から上振れ、米4月小売売上高は前月比+0.3%と市場予想通りも同3月が上方修正された。
急速な米金利上昇を嫌気しNY株式市場は軟調な値動きとなり、クロス円も下値を広げた。ユーロ円は130.44円まで売られ、その後の戻しも130円後半が重かった。一方、ポンド円も148.39円までレンジの下限を広げたが、NY午後には149円前半まで反発した。
低金利政策が継続する見込みが高まり、オセアニア通貨も対ドルで軟調に推移。豪ドル/ドルが0.7448ドルまで弱含み、NZドル/ドルが昨年12月11日以来の水準0.6854ドルまで下落した。豪ドル円は82.19円、NZドル円が75.64円まで下押しした。
NY原油先物は71ドル後半から70ドル半ばまで下落するも、71ドル前半で引ける底堅い動き。産油国通貨の加ドルも対ドルで、1.2925加ドルまでの加ドル安・ドル高に傾いたが、1.28加ドル後半まで加ドルが買い戻された。加ドル円が85.32円を底に、85円後半を回復した。
トルコリラ(TRY)は、対円で24.64円、対ドルでは4.4752TRYまでTRY史上最安値を更新した。NY午後にかけてはTRY売りは一服した。
6時現在、ドル円は110.35円、ユーロドルは1.1838ドル、ユーロ円が130.63円で推移。

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