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ドル円約7カ月ぶりに110円台回復

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
東京時間に110円21銭まで上昇したドル円はNYでは小幅に反落。米長期金利の低下と、中国に対する関税が11月の大統領選後まで維持されるとの報道が背景。

ユーロドルは1.11台前半でもみ合い。

株式市場はまちまち。JPモルガンなど、金融機関の決算が好調だったことでダウは32ドル高。一方、ナスダックとS&P500は反落。

債券相場は反発。長期金利は1.81%台へと低下。

金は続落し、原油は6日ぶりに反発。

12月消費者物価指数    → 0.2%

ドル/円 109.85 ~ 110.11

ユーロ/ドル 1.1104 ~ 1.1135

ユーロ/円  122.19 ~ 122.57

NYダウ  +32.62 → 28,939.67ドル

GOLD   -6.0 → 1,544.60ドル

WTI   +0.15  → 58.23ドル

米10年国債 -0.035 → 1.811%

【本日の注目イベント】
日 日銀、さくらリポート公表
欧 ユーロ圏11月鉱工業生産
欧 ユーロ圏11月貿易収支
英 12月消費者物価指数
米 12月生産者物価指数
米 1月NY連銀製造業景況指数
米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
米 米中両国が「第1段階」貿易協議合意に署名予定
米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
米 企業決算 → アルコア、ゴールドマン、バンク・オブ・アメリカ、ブラックロック

昨日のドル円は東京市場がオープンすると間もなく110円台に乗せ、その後直ぐに110円21銭までドル高が進みました。動きがかなり急だったことからすると「ストップ」のドル買いが執行された可能性が高いと思われます。その後は110円台を割り込まなかったものの、110円05-10銭の間で、いつものように動きのない展開でした。

NY市場では長期金利の低下に伴いドル円は110円を割り込み、一時は109円85銭前後まで売られましたが、今朝の早い時間では110円を若干下回る水準まで戻っています。110円台を回復し、この近辺にあった『レジスタンス・ゾーン』を一旦は抜けたものの、一気にドルが買われる展開も予想しづらく、110円を挟み上下する展開を予想しています。ただ、「110円台に乗せた」という事実は、今後重みを持ってくるのではないかと考えます。

本日、米中首脳が先月合意した「第1段階」の合意文章に署名することになっています。ブルームバーグは、中国からの輸入品に米国が現在課している関税は、11月の米大統領選が終わるまで
維持される可能性が高く、引き下げの有無は中国による第1段階合意の順守次第だと、事情に詳しい関係者の話しとして伝えています。米国は本日の署名から10カ月を経過してから進捗状況を検証し、その結果次第で現在3600億ドル(約39兆5900億円)相当に課している関税が引き下げられる可能性があるということで、両国は理解しているとしています。「中国、関税合戦の傷深く」という見出しで、今朝、経済紙が絶妙なタイミングで中国の対米輸出が急減していることを報じています。記事によると、昨年の中国の対米輸出は前年比13%減少したようです。
特に夏以降の減少幅が著しく、家具や産業ロボットなどが急減しています。また、この減少率は2009年のリーマンショックの余波を受けた年と並んで過去最大だったようです。もっとも、輸出だけではなく輸入も減少しており、この影響は米国との関税合戦に加え、自国の景気鈍化の影響も少なくないと見られます。中国としては本日のワシントンでの合意文書署名後も、出来るだけ早いタイミングで関税の『完全撤廃』を求め続ける模様です。

ドル円は昨日110円21銭までドル高が進みましたが、週足チャートではまだ完全に抜け切れたとは言えません。完全に抜けたかどうかは、来週月曜日の始まり値が110円以上である必要があります。仮に110円以下で始まるようだと、結局「120週移動平均線」などに抵抗された形になってしまい、チャート上はややネガティブな印象を残すことにもなります。本日を含め今週残り3日で、ドル円がどこまで上値を伸ばせるのか、今年前半の相場を占う意味でも重要となります。本日は109円50銭~110円30銭程度を予想します。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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