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ドル円109円台後半から反落

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
ドル円は株価の上昇?や、米政府機関閉鎖を一時的に解除することが決まったことで上昇。再び110円を試す動きが見られたものの、109円95銭で天井をつけ反落。トランプ大統領が再び政府機関を閉鎖する可能性に言及したことがドル売りを誘い、109円46銭まで下落。

ユーロドルは小幅に上昇。前日1.13を割り込んだものの、再びドル安の流れが強まり、1.1418前後まで上昇。

株式市場は揃って上昇。政府機関閉鎖解除の合意や好調な企業決算などを手がかりにダウは183ドル上昇し、ナスダックも91ポイント上昇。

債券相場は反落。長期金利は大幅に上昇し、2.75%台に。

金と原油はともに上昇。

政府機関閉鎖の影響により、耐久財受注などの経済指標発表は延期。

ドル/円 109.46 ~ 109.95

ユーロ/ドル 1.1340 ~ 1.1418

ユーロ/円  124.60 ~ 125.32

NYダウ +183.96  → 24,737.20ドル

GOLD +18.30 → 1,298.10ドル

WTI  +0.56 → 53.69ドル

米10年国債   +0.043  → 2.758%

【本日の注目イベント】
日  日銀金融政策決定会合、議事要旨
中  12月工業利益
欧  ユーロ圏12月マネーサプライ
欧  ドラギ・ECB総裁講演
英  カーニー・BOE総裁講演
米  米議会予算局(CBO)年次報告書

トランプ大統領は先週25日、35日間続いた政府機関の一部閉鎖を解除する法案に署名しました。メキシコ国境の壁建設費用を巡り議会と対立していましたが、結局壁建設費用は含まれずトランプ氏がペロシ下院議長に屈した格好になったとブルームバーグは伝えています。

今回の合意はトランプ大統領にとって劇的な方針転換だったと、ブルームバーグは報じています。大統領は国境の壁建設費用が確保されない限り、政府閉鎖の再開は認めないと過去5週間にわたって主張していましたが、自身の支持率が低下したほか、空の交通に混乱が生じ、税還付の円滑なプロセスが脅かされたことが背景にあったようです。

ただその後、トランプ氏はホワイトハウスで記者団に対し、新たな政府機関の閉鎖あるいは国家非常事態宣言によって壁建設費用の請求は続けると表明し、これがドル売りを誘ったと見られます。マルバニー大統領主席補佐官はFOXニュース・サンデーでのイタビューで「誰も政府閉鎖を望んでいない。それは望ましい結果ではない」と発言した上で、「歳出法案として提示されたものをトランプ大統領が拒否権を行使した場合は、政府機関の閉鎖という結果を生むことがある」と述べています。トランプ氏が壁建設に固執していることは明らかで、今回の一時解除が終了する2月15日以降には、再び政府機関の一部閉鎖という事態に戻るかもしれません。

先週ドル円は109円30-80銭前後で上下とも抜け切れない展開が続いていると述べましたが、先週金曜日の動きもほぼその通りでした。今週は確実にそのレンジをどちらかに抜けると思われます。相場を動かす材料が目白押しだからです。特に30日(水)には重要イベントが集中しています。この日から米中通商協議が始まります。残された時間は1カ月しかありません。中国側がどこまで譲歩してくるのかが焦点です。そして、この日には今年最初となるFOMCがあり、今年からパウエル議長の会見も行われます。市場ではFRBが保有資産の縮小を早めるのではないかといった意見が取りざたされています。さらにこの日には財務省が発表する四半期定例入札の詳細発表があります。この他にも第4四半期GDPの速報値発表が予定されており、週末には早くも1月の雇用統計があります。相場を動かすには事欠かないはずです。

1月も今週で終わりますが、今月は「年初のドル急落」以外は比較的穏やかな相場展開でした。株式市場では1日の振れが大きく、まだ落ち着いてはいませんが、「VIX指数」も危険水域を下回って推移しています。どちらかといえば、まだ上値の重い展開が続いていると見ていますが、ドル円が底堅く推移しているのも事実です。今週末を終えたあたりでは、ある程度の方向性は見えてくるのではないかと期待しています。本日のレンジは109円20銭~110円程度を予想しています。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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