前回のブログからあまりにも色々な事が起こり、どこからつぶやき始めてよいものか混乱している。
今回の地震は未曾有の大惨事であり、この悲惨な歴史的瞬間は後世に語り継がれる事であろう。
殆どの人々がなす術なく手を止め恐怖にたたずむ一方で、トレーダーはパワーを発揮する。
市場の動きは戦争、飢餓、災害という人間の活動に直接影響を及ぼすのである。
不謹慎でとんでもないと言われるかもしれないが、災害の結果をトレーディングするというのは、極めて重要だ。人間の、想像を超える激情など全ての反応は、マネーを煮詰め焦げ付かせる。被災救援として、保険や再建の為にマネーが必要であり、その為に使われてこそのものだと考えると、マネーは非常に実質的である。復興のスピードは、災害の結果の金融状態によって決まるのだ。
地震と津波は、金融にも派生し、証券市場を崩壊させ、急激な円高をもたらした。この二つの現象は日本にとっては悪いニュースだ。もし政府の介入がなかったら、悲惨な状態がもっと悪化したであろう。
円高という事は、日本でもっとデフレが進み、リセッションが長引き、経済が逼迫して人々を苦しめるという事だ。日経平均株価の崩壊は説明するまでもなく悪いニュースだ。
日本は必ず復興する。だから私は迷わず日経平均株価を買い、円を売った。この惨事でパニックになっている投資家の真逆を張ったのだ。
これからもパニックに逆らってトレードをするつもりだ。
緊急時に人が売る物を買うのである。
私の主なブログの一つなのだが、アメリカの大手雑誌に次のようにコメントした。
「日経平均を買った。もし価格が明日にでもまた下がればもっと買う予定だ。日本は復活するぞ。」
アメリカの編集者は何の説明もなしに、私のコメントを掲載しなかったのである。多分日本を支援するには時期早尚で、物議を醸す事を懸念したのであろう。
市場はその後落ち込んだ。日経先物取引きは8000ポイントまで落ち込み、自分のポジションにもかなりの損失が出た。128円(対ポンド)で円買いしたがその後122円まで下落。市場は荒れ狂い、暫くの間は、自分の望む方向には動かなかった。しかしついに最悪の状態を抜け出し、市場は持ち直し円安に動いた。全ての人にとって良いニュースであり、また自分にとっても良い結果となった。
全ての惨事と悲しみをくぐり抜け、市場は日を追うごとに、日本が深淵から這い上がって来ている事を示した。まるで、バケツとモップでこの散乱を掃除したかのようだ。私も微力ながら、この掃除に貢献させて頂いた。
私のポジションを買い上げ、まとまった利益を私にもたらしてくれた投資家たちは恐らく、一旦日経平均株価から逃げた投資家たちだろう。彼らはリスクを背負って私のポジションを買い、私は喜んで差し出したという事だ。
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