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ギリシャ問題で引き続き不安定推移

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先週末はギリシャの支援延長に関してのユーロ圏財務相会合に注目が集まりました。事前にドイツが拒否したとの報道があったこともあり、会合が近づくにつれ、ユーロをはじめとする欧州通貨売り、円買いが強まる展開となりました。しかし、その後、一応の合意に至ったことからその流れは逆流する動きとなりました。今回の合意はギリシャが支援国側が納得する改革を提出し実施を約束することが条件となっていることから、依然として、そのまま順調に進展するかどうかは不透明な合意となっていますが市場はこれを好感する動きとなりました。米国株式市場はギリシャの合意を好感し底堅い推移を続け、米国債利回りもなんとか踏ん張る動きとなりました。また、原油価格の上値が徐々に重くなりつつあり、カナダドル等の原油価格に敏感に反応する通貨の上値の重さが目立っています。

本日も、ギリシャからの改革案が提出されるかどうか、提出されたとしてユーロ圏財務相会合での承認が得られるかどうかにに注目が集まり、ユーロを中心に神経質な展開となることが予想されます。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円はユーロ圏財務相会合が近づくにつれ下値を探る動きが活発化したもののギリシャの支援延長に一応の合意に至ったとの報道を受けて反発し119円台を回復する動きとなりました。先週は118.20-119.40付近の狭いレンジ内での推移となったことから今週はこのレンジをどちらに抜けていくかで方向感を探っていきたいところです。

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ユーロドルは上値の重い推移が続いたものの、ユーロ圏財務相会合にてギリシャの支援延長に関して一応の合意に至ったことを受けて急反発となり一時1.14台を回復する動きとなりました。日足チャートでは1月中旬から方向感のない推移が続いていますが、先週のレンジである1.128-1.145付近のレンジを抜けてくると勢い付く可能性も考えられることから、どちらの方向へ抜け出すかをしっかりと確認したいところです。

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ユーロ円はユーロ圏財務相会合を前に下値を探る動きが活発化し一時134円を割り込むところまで押し込まれる動きとなったものの、その後に支援延長に関しての合意が行われたことから反発に転じ、長い下ヒゲを残す形となりました。長い下ヒゲを残したことから、本日は比較的底堅い推移となることが予想されるものの、ギリシャ関連のネガティブな報道が出てくることになると再び下値を探る動きが活発化する可能性も十分に考えられることから最新の報道には注意が必要です。

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ポンドドルはユーロ圏財務相会合を前に下値を探る動きが活発化、その後はギリシャの支援延長の一応の合意が報道されると反発となりました。本日も引き続きギリシャ債務問題に揺さぶられると考えられますが、先週末のサポートとなった1.53中盤をしっかりと守れるかどうか、また、先週サポートからレジスタンスに変わった1.548付近を上抜けることができるかどうかに注目したいところです。

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豪ドルは堅調な推移となっています。市場のリスクが欧州に集中していることも功を奏し、ジリジリと値を上げる動きとなっています。日足チャートでは2月6日の高値である0.7876付近を上抜けるとダブルボトムのネックライン上抜けとなり上値を追う動きが活発化しそうな形を形成しつつあります。本日はまず先週末のレジスタンスとなった0.785を上抜けることができるかどうかに注目したいところです。ここで押し戻されるようであれば再度下値を探る動きが活発化する可能性も浮上し、方向感の薄い推移が続くことが予想されます。

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【本日の注目材料】

本日は欧州時間にドイツのIfo景況指数、米国時間に中古住宅販売件数の発表が予定されています。市場の注目は引き続きギリシャの支援延長協議のその後に集まっているためインパクトは限定的となる可能性も考えられますが、発表前後はそれなりに動きがあると考えられることから警戒は必要です。

中古住宅販売件数は先行する中古住宅販売保留件数が冴えない結果であったことから下振れにも警戒が必要です。低金利、ガソリン価格の下落など好環境が続いているものの、先日の小売売上の結果からも読み取れるように米国の消費者がガソリン価格の下落が持続性のあるものかの判断に慎重になっている可能性も考えられ、金額の大きな住宅となるとガソリンの低価格が続く可能性が高いと確信するまでは伸びは限定的になるとも考えられます。

また、ギリシャの支援延長に関しても、ギリシャが支援の条件である改革案をしっかりと提出できるかどうかに注目が集まり、再び支援延長に黄色、または赤信号が点灯するような展開となると相場全体のリスクオフ地合いが強まる可能性も浮上するため、最新の報道には警戒が必要です。

【本日の予定】

08:50 日銀・金融政策決定会合議事要旨公表(1月20-21日開催分)

18:00 独2月Ifo景況感指数

20:00 英2月CBI流通取引調査

22:30 米1月シカゴ連銀全米活動指数

22:45 メルシュECB理事講演

翌0:00 米1月中古住宅販売件数

翌0:30 米2月ダラス連銀製造業活動指数

Author information

佐藤 甲
OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。彼女募集中。ラジオNIKKEI第1 毎週火曜日 21:30~22:00 RADIO NIKKEI Oh!ワンダーFXナイト!にも絶賛出演中。 日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト

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