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イエレン議会証言とギリシャ支援延長交渉に注目

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昨日は米国時間に発表された中古住宅販売件数が市場予想を下回る冴えない結果となりドルの上値を圧迫したものの、市場の注目が本日のイエレン議長の議会証言、ギリシャの支援延長交渉に向かっていたこともあり、鈍い値動きとなりました。

他市場ではリビアの石油輸出港の再稼働、米国在庫拡大などの理由から原油価格が下落、一時はOPECが緊急会合開催との報道で盛り返す場面もみられましたが、OPEC側からの否定報道を受けて再度軟調な推移となっています。ただし、原油価格は下落となったもののカナダドルはこれまで売られ過ぎていたこともあり利益確定にも支えられ、下落は限定的なものにとどまっています。

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【主要通貨ペアの推移】

ドル円はアジア時間終盤に上値を追う動きとなったものの先週のレジスタンスとなった119.40を突破することはできず失速となり、今度は下値を探る動きが強まりました。NY時間に119.00を割り込んだ後は119.00がレジスタンスとなり、上値を阻んでいることから119.00を本日は突破できるかにまずは注目したいです。サポート候補はオセアニア時間のサポートとなった118.75付近で、割り込むと更なる118円台前半を第一ターゲットとした下落余地が生まれると考えられます。

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ユーロドルは欧州時間序盤から売りが先行する動きとなりましたが、NY時間になると底堅さをみせ方向感の乏しい推移を続けています。昨日の欧州時間以降は1.13-1.136付近で推移していることから、まずはこのレンジをどちらに抜けていくかで方向感を探りたいところですが、本日もギリシャ関連の報道に一喜一憂する可能性が考えられ、また、米国時間のイエレン議長の証言により無駄に振り回される可能性もあり、不安定な推移となることが予想されます。

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ユーロ円はジリジリと値を下げ135.00を割り込んだ後は135.00がレジスタンスに変化し上値の重い推移が続いています。日足チャートでは方向感の薄いなか、下方向への動きが若干強まっているような状況となっています。本日は昨日のサポートとなった134.45付近、レジスタンスとなっている135.00付近のどちらに抜けていくかで方向感を探っていきたいところです。

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ポンドドルは欧州時間に下値を探る動きとなり1.534付近まで下値を切り下げるもののNY時間に入ると反発、1.54台中盤まで上値を伸ばす推移となっています。本日は昨年12月23日のサポートから2月18日にレジスタンスとなった1.548付近を突破できるかどうかに注目が集まります。この水準をしっかりと上抜けると更なる上昇余地が生まれると考えられます。

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アジア時間序盤から上値が詰まり始めた豪ドルはアジア時間終盤から欧州時間にかけてアジア時間のサポートとなっていた0.783付近を割り込み下げ幅を拡大する動きとなりました。NY時間はには下げ止まりを見せたものの上値の重さは依然として残っている状況となっています。日足チャートでは引き続き方向感の薄い状態が続いており、今月に入り0.7626-0.7876の狭いレンジでの推移が続いています。このレンジをどちらに抜け出すかで方向感を探りたいですが、まずは先週のレンジである0.775-0.785をどちらに抜けるかをしっかりと確認したいところです。

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【本日の注目材料】

本日は米国時間に行われるイエレン議長の議会証言に市場の注目が集まっています。大きなサプライズは期待し難いものの、前回のFOMC後に発表された強い雇用統計を高く評価するようなコメントが出てくると市場がタカ派と受け止めドル買いが進むというシナリオも考えられる反面、利上げは今後の経済データ次第といったお決まりの文言が続くようであれば市場に対するインパクトも限定的なものにとどまる、または失望からドル売りというシナリオも有り得ると考えられます。いずれにせよ、証言中はドルを中心に不安定な推移となる可能性が高いため警戒が必要です。

また、ギリシャ支援延長交渉も本日ギリシャが改革案の提出、ユーロ圏財務相会合で協議され承認を得ることができるかどうかにも注目が集まっています。メインシナリオは多少の調整が行われても承認までたどり着くと考えられますが、交渉決裂という可能性も低いですが残っているため一応の警戒は必要です。

【本日の予定】

12:45 日40年債入札

16:00 独10-12月期GDP(確報値)

16:45 仏2月企業景況感

19:00 ユーロ圏1月消費者物価指数(HICP)(確報値)

23:00 米12月S&P/ケースシラー住宅価格指数

23:00 ドラギECB総裁講演

23:45 米2月マークイット総合PMI・サービス業PMI(速報値)

翌0:00 イエレンFRB議長証言(上院)

翌0:00 米2月消費者信頼感指数

翌0:00 米2月リッチモンド連銀製造業指数

翌3:00 米2年債入札

翌3:45 ポロズBOC総裁講演

Author information

佐藤 甲
OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。彼女募集中。ラジオNIKKEI第1 毎週火曜日 21:30~22:00 RADIO NIKKEI Oh!ワンダーFXナイト!にも絶賛出演中。 日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト

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