昨日のドル円は上値の重い推移となりました。日足チャートを見ると3月からの高値を結んだトレンドライン付近で上値が詰まり失速するという嫌な動きとなっています。今のところ、短期の上昇トレンドの押し目とも考えられますが、現在の1月と4月の高値を結んだラインの延長線上の水準を割り込んでしまうような動きとなると、再度下値を探る動きが活発化という可能性が高くなりそうです。それを見極めるためにも本日は109円台を守れるかどうか、先週末のレジスタンスからサポートに転じた109.70付近を上抜けることができるかどうかで短期的な方向感を探っていきたいところです。
USDJPY
EURUSD
昨日のユーロドルは方向感の薄い推移となりました。1.12を挟んで上下に振れる状態が続いています。先週末からのレンジである1.118-1.124付近をどちらに抜け出すかで方向感を探っていきたいところです。下げ渋り、1.124を上抜けるような動きとなれば、先週、大きく売られているだけに短期筋の買い戻しが活発化する可能性がある反面で、1.118を割り込むような動きとなると再度下落が勢い付く可能性も挙げられるため、上下どちらに抜けるかを見守りたいところです。
EURJPY
ユーロ円はドル円の下落に足を引っ張られ、5月16日の安値である122.60付近を割り込む動きとなっています。122.50付近では下げ渋る動きとなっており、本日はこの水準を割り込むことができるかどうかに注目が集まります。割り込んでしまうようであれば、年初からのサポート水準である121円台後半を試す動きとなり、その水準も割り込むようであれば、本格的な大きな下落へとつながるというシナリオも浮上します。
GBPUSD
ポンドドルは上値が重いものの、1.444付近で下げ渋る動きとなり、方向感を欠く動きが続いています。日足チャートを見ると、高値更新ができず、下値を試しそうな動きとなっていましたが、下げ渋る状態となっており、方向感の掴みにくい状態となっています。再度下値を探る動きとなった際には1.44を割り込むことができるかどうかに注目したいところです。この水準を割り込む動きとなると、4月からの安値を結んだトレンドラインを割り込むような動きとなり、さらに下値を探る動きが活発化する可能性が出てくると思います。逆に市場のポジションが依然として売りに傾いていることを考えると、昨日のレジスタンスとなっていた1.455付近を上抜けるような動きとなると、上昇基調が続くというシナリオもありそうです。
AUDUSD
豪ドルは方向感を欠く動きが続いています。先週から0.7175-0.726付近の少し右肩上がりのチャネルを形成しての推移が続いているため、このチャネルを上下どちらに抜けるかを観察したいところです。3日ほど均衡した状態が続いているため、抜け出した方にはそれなりに動きが出るかもしれません。しばらく売り込まれているため、上昇となった際にはショートスクイーズによる短期的な急騰にも警戒が必要です。
本日はアジア時間にスティーブンス総裁の講演が予定されており、コメント次第で大きく上下に振れる可能性があるため、注意が必要です。