ADVFN Logo ADVFN

Hot Features

Registration Strip Icon for monitor ブラジル証券取引所、NASDAQ、NYSE、AMEX、LSEなどの主要取引所からの複数のリアルタイム株価を監視します。

円が強い動き

Share On Facebook
share on Linkedin
印刷

昨日からの流れ


昨日は本邦の貿易収支が3ヶ月連続で黒字となったことや米国による日本の為替介入への牽制などが材料視され、円買いが強まりました。その他の通貨に関しては方向感の薄い状態となっています。
欧州時間に発表されたユーロ圏のPMIはドイツのものは前回よりも改善となりましたが、ユーロ圏全体としてはほぼ横ばいの結果となりました。発表後は多少ユーロが売られる動きとなりましたが、影響は限定的なものにとどまっています。
米国時間に発表されたマークイットの製造業PMIは50割れは免れたものの、市場予想を下回る冴えない結果となり、引き続き製造業が元気のない状態ということを示唆する結果となりましたが、市場への影響は限定的なものとなっています。また数人の地区連銀総裁のコメント機会が予定されていましたが、6月利上げの可能性を肯定する前向きなものが多く、6-7月の利上げ期待を支える材料となりました。
また、株式市場がやや軟調な推移となったほか、山火事で停止していたカナダのオイルサンド企業が操業を再開したことやイランの国営会社が輸出拡大を示唆したことなどを背景に原油が伸び悩む動きとなり資源国通貨の上値を圧迫する材料となり、カナダドルなどは上値の重い推移となっています。


本日の注目材料


本日はアジア時間にスティーブンス総裁の講演が予定されています。先週のRBA議事録にて、政策金利据え置きも議論されたことが確認され、追加緩和観測が和らぎ、豪ドルが急上昇する動きとなりましたが、スティーブンス総裁の口から、追加緩和に関して慎重なコメントが出てくると豪ドルが底堅い動きとなることが想定される反面で、追加利下げの可能性を示すような内容となってしまうと、豪ドルの上値圧迫材料となることが想定されます。いずれにせよ、講演中は豪ドルが不安定な推移となることが予想されるため、注意が必要です。
欧州時間にユーロ圏の要人コメントが複数予定されているほか、ドイツGDP確報値、ZEW景況指数などの発表が予定されています。市場の関心は現在、米国の利上げに向いていることを考えると、サプライズとならない限り、市場への影響は限定的と考えられますが、ユーロを中心に一応の注意は必要です。
米国時間は新築住宅販売件数の発表が予定されています。前週の中古住宅販売件数に続き底堅い結果となれば、利上げ観測を後押しする材料となりそうです。ただし、比較的ブレの大きい経済指標となるため、サプライズにも注意が必要です。
また、軟調な動きとなることが増えた株式市場や上値が詰まり始めた原油市場の動向にも注意が必要です。米国の利上げ機運が高まるなかで、株式市場が軟調な動きとなり、リスク回避色が強まる動きとなると、円やスイスフラン、ユーロなどが買われる動きとなる可能性が挙げられます。


本日の予定


ユーロ圏財務相会合
07:30 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁(投票権なし)講演
12:05 スティーブンスRBA総裁講演
15:00 独1-3月期GDP(確報値)
15:45 仏5月企業景況感
16:00 プラートECB理事講演
16:00 ノボトニー・オーストリア中銀総裁、議会証言
17:30 英4月財政収支
18:00 独5月ZEW景況指数
18:00 ユーロ圏5月ZEW景気期待指数 
18:10 リーカネン・フィンランド中銀総裁コメント機会
19:00 英5月CBI流通取引調査 
20:00 トルコ中銀政策金利発表 
23:00 米4月新築住宅販売件数
23:00 米5月リッチモンド連銀製造業指数 
翌2:00 米2年債入札

Author information

佐藤 甲
OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。彼女募集中。 日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト

コメントは終了しました

 

最近閲覧した銘柄

Delayed Upgrade Clock