ADVFN Logo ADVFN

Hot Features

Registration Strip Icon for discussion 登録して、同じ考えを持つ投資家と議論するためのアクティブなフォーラムで相互作用するためのアクティブなフォーラムに参加してください。

2018年10月15日の日経概況

Share On Facebook
share on Linkedin
印刷

2018年10月15日の東京株式市場は反落しました。

©

終値は前営業日比423円36銭(1.87%)安の2万2271円30銭でした。

前日の米国は方向感ない動きの中で上昇を確保しましたが、

米国高官の貿易摩擦関連の発言で投資家心理が悪化、

円高が進んだ結果、輸出関連銘柄に売りが出ました。

材料の出た銘柄にはしっかりと買い入ることで、相場を支えようとする中、

本日も最後までしっかりお読みください。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

【米国市場の動向】

米国市場は4営業日ぶりに反発しました。

ダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発して

前営業日比287ドル16セント(1.1%)高の2万5339ドル99セント、

ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発して

前営業日比167.833ポイント(2.3%)高の7496.894で取引を終えました。

 

反発はしましたが、不安定な動きが続く相場でした。

朝方はシティグループ、JPモルガン・チェースなど

金融大手の決算が市場予想を上回ったことが好感され、

寄り付き直後、414ドル高まで上げる場面がありました。

 

午後に入ると短期の利益確定売りが進み

52ドル安まで下げる場面もあるなど、

上下激しく変動する相場でした。

決算相場の特徴が出ているので、

当分はこのような動きが続くと予測されます。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

【日本市場の動向】

 

日本市場は米国市場の不安定な動きを反映して

売りが先行してスタートしました。

加えて、ムニューシン米財務長官が

NAFTAの再交渉に続いて、日本に対しても

通貨安誘導を防止する為替条項(*)を求めると示唆したことで、

輸出関連銘柄などに売りが広がりました。

 

為替条項によって円安が進みにくくなると思惑で

円高が進んだのが輸出関連銘柄に売りが出た原因です。

追い打ちをかけるように、2019年10月の消費増税が

予定通り実施される方針が明らかになり、

さらに消費者心理が悪化しました。

 

*為替条項(currency stipulations):

各国が為替介入などで通貨安誘導を図るのを防ぐ取り決め。

各国は輸出競争力を高めるために通貨安を誘導するために

人為的な為替介入を行うことがあるが、それを防ぐのが主な目的。

参考記事:https://asia.nikkei.com/Economy/Trade-War/US-links-currency-to-all-trade-talks-vexing-China-and-Japan

 

日経の日足は短い上下ヒゲを持つ陰線を形成しました。

前日の終値から下離れして、

節目の22,500円と200日線が重なるところからスタート、

節目が支えられずに崩れると9/7の安値付近に向かって下げを加速しました。

 

先週末は「上昇したと言って安心できる流れではなく、

さらに下げることも可能な形です。」と解説、

その通りに下げになってしまいました。

 

支えになってくれると期待された線が崩れることで

テクニカルを重視する投資家の心理は悪化、

9/7の安値まで崩すと22,000円が視野に入ります。

 

200日線と22,500、そして9/7の安値22,172の間で

耐えた後、下げ止まってくれるかが

注目のポイントです。

 

商いは3兆円台を割り込みました。

東証1部の売買代金は2兆5945億円、

売買高は14億17万株でした。

東証1部の値下がり銘柄数は1852、

値上がりは223、変わらずは34銘柄でした。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

 

先週末は大きく2つの展望を立てていました。

  1. 今週は乱高下を繰り返す不安定な動きになる
  2. ここでさらに悪材料が出ることで下げを深める場合は

世界的にももう一度厳しい動きをみることになる

 

1の場合は、週明け早々の大幅下落で納得のいく内容ですが、

2の”世界的にももう一度厳しい動き“というのもその通りでしたが、

「さらに悪材料」には疑問が残ります。

 

ムニューシン米財務長官の為替条項を求める発言は

確かに悪材料ではありますが、

この下げ幅を作るほどの材料かというと、

そうでもないのが正直な印象です。

 

つまり、少しの材料でも敏感に反応する相場で、

材料が出たものに関しては資金が向きやすいのも

決算相場に入った現在の特徴でしょう。

 

当分は方向感の定まらない動きになりやすいですが、

上がったから喜ぶ、下がる時は鬱になるような

反応は一々する必要がなく、半歩だけ離れて

冷静に眺めてみるのが今の相場では有効でしょう。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

【各市場の動き】

 

日経平均(円)

22,271.30                   -423.36(-1.87%)

NYダウ(ドル)

25,339.99                 +287.16(1.14%)

ドル・円

111.90 – 111.91         -0.42(-0.37%)

ユーロ・円

129.33 – 129.37       -0.90(-0.69%)

 

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは

TBLのホームページでご覧頂けます。

 

http://www.tbladvisory.com/topics/

ADVFN.comサイトのブログは、独立した金融解説のためのものです。これらのブログは、共通キャリア·プラットフォームを介して独立した著者によって提供されており、ADVFN PLCの意見を表すものではありません。 ADVFN PLCは、これらの記事を編集、承認等しないため、その責任を負わず、また、第三者が、これらの情報に頼ることに対して一切の保証はいたしません。 ADVFN.comサイトにおける情報は、一般的な情報と使用目的のためのもので、特定の要件に対応するものではありません。

コメントを書く

 

最近閲覧した銘柄

Delayed Upgrade Clock