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米経済指標上振れ

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
ドル円は米12月の求人件数が好調だったことを受け147円93銭まで買われたが148円には届かず。

ユーロドルは引き続1.08台で推移。

株式市場はまちまちの展開の中、ダウは133ドル上昇し、連日で最高値を更新。他の2指数は小幅安。

債券は続伸。長期金利は4.03%台に低下。

金と原油は揃って上昇。

11月ケース・シラ-住宅価格指数       →  5.40%

11月FHFA住宅価格指数          →  0.3%

1月コンファレンスボード消費者信頼感指数   →  114.8

12月雇用動態調査(JOLTS)求人件数   →  902.6万件

ドル/円  147.10 ~ 147.93

ユーロ/ドル 1.0828 ~ 1.0858

ユーロ/円  159.48 ~ 160.33

NYダウ  +133.86 → 38,467.31ドル

GOLD +6.30 →  2,050.90ドル

WTI  +1.04  → 77.82ドル

米10年国債 -0.042 → 4.032%

【本日の注目イベント】
豪 豪第4四半期消費者物価指数
豪 12月消費者物価指数
日 日銀金融政策決定会合における主な意見(1月22、23日分)
日 日銀金融政策決定会合議事録(2013年7月―12月分)
日 12月鉱工業生産
中 1月中国製造業PMI
中 1月中国サービス業PMI
独 1月雇用統計
独 1月消費者物価指数(速報値)
米 1月ADP雇用者数
米 10-12月雇用コスト指数
米 1月シカゴ購買部協会景気指数
米 FOMC 政策金利発表
米 パウエル議長記者会見
米 企業決算 → ボーイング、マスターカード

ドルの上値が重く、明日のFOMCを前に動きにくい展開が予想されたドル円でしたが、NYの朝方、12月の求人件数が予想を上回ったことで147円93銭までドルが買われました。ただ148円には届かず、いよいよ明日朝のFOMCを迎えることになります。12月の求人件数は「902万6000件」と前月より増加し、市場予想の「892万5000件」を上回りました。また、昨日発表された1月の消費者マインドも「114.8」と、こちらは2021年12月以来となる高水準で、インフレ見通しが落ち着く中、景気と労働市場に対する見方が一段と明るくなっています。2つの好調な経済指標を受けて、3月会合での利下げ確率は3分の1程度まで低下しています。毎度のことですが、発表される経済指標の結果に踊らされるマーケットです。昨年末には3月会合での政策金利25bp引き下げをほぼ織り込んでいましたが、直近にはその確率が五分五分となり、足元では一段と低下しています。さらに、5月会合での利下げ確率も低下してきました。この2つの指標の結果を踏まえて、明日朝のパウエル議長の会見も、12月のそれとは異なり、やや慎重(ややタカ派寄り)になるのではないかと思われます。

筆者が主な情報源として活用している「ブルームバーグ」には、膨大な情報が蓄積されています。その膨大な情報を分析することで、将来の的確な予想が出来る場合も少なくはありません。
同社は昨日、6万件余りのFRB当局者発言のヘッドラインを学習させた自然言語処理(NLP)モデルをベースに算出している「Fedspeak指数」の記事を配信しています。
同社は日次の「Fedspeak指数」を開発しましたが、それはブルームバーグ・ニュースのヘッドラインから学習したNLPアルゴリズムに支えられており、2009年以降の約6200回にのぼるFRB当局者の発言機会をカバーしています。
それによると、FRBによる最初の利下げは5月に行われることを示唆しており、市場予想の3月よりは遅いものの、米金融当局が昨年12月の経済見通しで示した2024年下期よりは早いものとなっています。
同指数は、ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)の金利戦略チームが開発した「FOMC議事要旨モデル」とほぼ一致しているとのことです。
筆者自身は3月会合での利下げ開始はないともともと予想していましたが、上記2つの良好な指標を受け、その可能性がさらに高まったと見ています。

ECBのラガルド総裁はCNNとのインタビューで、米国でトランプ氏が大統領に返り咲いた場合の影響に再び懸念を表明しています。ラガルド氏は先のダボス会議の席でも、トランプ氏再選に懸念を表していましたが、「欧州は厳しい決断に備える必要がある」と呼び掛けています。「トランプ氏の1期目の政権運営を踏まえると、欧州が身構えておくべき脅威や問題が生じる恐れがある」と語っていました。
為替市場でも、トランプ氏再選に備えてオプション市場でヘッジをかける傾向が強まっています。
2月24日にはサウスカロライナ州で予備選が行われますが、ヘイリー候補はかつて同州の知事を務めた経験があることから、ここでの捲土重来を図っているようです。ヘッジファンド「シタデル」の創業者ケン・グリフィン氏は、ヘイリー氏に500万ドル(約7億3800万円)を献金したことを明らかにしました。
「前サウスカロライナ州知事のヘイリー氏は指導者としての素晴らしい実績があり、同氏のような外交政策での経歴と政策優先順位を持つ人物が政権の座に就けば、米国は大いに恩恵を受けるだろう」と述べています。

イランが支援する武装グループがヨルダン駐留米軍基地を攻撃し、米兵3人が死亡した問題で、バイデン大統領は「どう対応するかを決定した」と語っています。具体的な計画は明らかにしていませんが、ブリンケン国務長官は「段階的、長期的なものになるだろう」と語っています。バイデン氏も、「中東で戦争拡大が必要だとは考えていない。それは私が求めているものではない」と述べるにとどめています。

IMFは30日、世界経済見通しを発表しました。2024年の世界の成長率を「3.1%」とし、昨年10月の見通しから「0.2ポイント」引き上げました。
予想を上回る米景気拡大と中国の財政刺激策をその理由に挙げています。
米国は「2.1%」、中国は「4.6%」と、いずれも前回予想から引き上げ、日本については「0.9%」と、0.1ポイント引き下げています。
世界全体では上方修正した一方で、戦争とインフレからのリスクを指摘していました。

明日朝4時にFOMCの結果発表があり、4時30分からはパウエル議長の会見があります。
上でも触れましたが、好調な2つの指標を受けどのような認識を示すのか注目されます。

本日のドル円は146円50銭~148円50銭程度を予想しますが、FOMC前に
どの水準で推移しているのかによっては、上記予想レンジも抜ける可能性があります。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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