東京市場は軟調か。先週末の米株市場では、ダウ平均が665ドル安と大幅安となっており、これを警戒して売り優勢の展開が想定される。1月の米雇用統計では良好な内容が確認できたが、結果を受けて長期金利が上昇したことが嫌気された。また、アップルやアルファベットが決算失望で大きく下げたことも、利益確定売りを加速させた。ドル円は強い米指標がドル高要因となり、足元では110円20銭台と110円台に乗せている。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて360円安の23960円、ドル建てが340円安の22980円で取引を終えた。

 為替が円安に振れている点は日本株にはポジティブであるが、さすがに米国株の下げ度合いが大きく、全面安の展開か。CME225先物からは、スタートから23000円割れも想定される。この辺りではリバウンド狙いの買いも入りやすいため、寄りつき後は23000円を意識した動きが続くと予想する。場中には戻りを試す場面もあると考えるが、終盤にかけては、米国株の天井懸念からの売りも出てくると想定されることから、反発力も限定的と予想する。日経平均の予想レンジは22880円−23100円。