日経平均は反発。6.42円高の19876.27円(出来高概算10億8000万株)で前場の取引を終えた。15日の米株高を受けて、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から19900円を回復して始まると、一時19998.49円と節目の2万円にあと一歩に接近。しかし、2万円接近で利食いも出やすいところであり、その後は上げ幅を縮めてきている。<br/><br/> 東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がりが拮抗。セクターでは食料品、パルプ紙、石油石炭、空運、ゴム製品、海運、その他製品が堅調。一方で、鉱業、不動産、保険、銀行、小売が冴えない。売買代金上位では、任天堂<7974>、Vテク<7717>、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>、JT<2914>が堅調。<br/><br/> 日経平均は節目の2万円には届かず、戻り待ちの売り圧力が意識されているようだ。決算発表が通過したメガバンク3行がそろって冴えない値動きをみせていることも手掛けづらくさせている。もっとも、想定内の値動きともみられており、戻り売りを吸収しつつ反転のきっかけを探る展開になりそうである。<br/><br/> 三井住友<8316>は75日線に上値を抑えられての推移が続いており、同線突破までは短期筋の資金も向かいづらい。三菱UFJ<8306>、みずほ<8411>は支持線として期待されていた75日線を割り込んでおり、メガバンクの反転を見極めたいところ。<br/>(村瀬智一)<br/>

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