東京市場はもみ合いか。欧米株は堅調で、米国ではダウ平均が143ドル高と連日の3桁上昇。ただ、朝方に、米当局が2000億ドル相当の対中関税リストを公表する可能性があると報じられており、ドル円も円高方向に傾いている。日本株は強弱材料入り交じる中で不安定な展開が想定される。ドル円は足元で110円90銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて45円高の22235円、ドル建てが70円高の22260円で取引を終えた。

 新たなリスト公表に関しては米国市場では消化できておらず、初動としては弱めの反応が出る可能性がある。ただ、直近では同問題をいったん消化して世界的に株価が上昇していたこと、追加のリストについても、寝耳に水の話ではないことなどから、大きく崩れるようなら押し目買いも入ると考える。場中は中国株や米株先物の動向に振らされそうだが、今晩の米国株の反応を見極めたいとの見方から、しだいに前日終値近辺の水準に収れんし、様子見姿勢が強まると予想する。日経平均の予想レンジは22050円−22250円。