19日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、米主要株式3指数の下落を受けて112.42円まで下落した。ユーロドルは1.1464ドルまで上昇した。ユーロ円は129.07円まで強含みに推移した。
本日の東京市場のドル円は、米主要株式3指数の下落を受けた日経平均株価や上海総合指数の下落の可能性から軟調推移が予想される。
リスクシナリオとして、本日欧州委員会がイタリア政府に対する制裁を発表する予定、トランプ米政権がカショギ事件に関する包括的な報告を行う予定、そして、メイ英首相に対する不信任決議案の進展などを念頭に置き、取引に臨むことになる。
10月は株式市場にとっては「魔物が棲む月」として歴史的な下落(1929年、1987年、、1997年、2007年)が記録されてきたが、今年も10月に高値つけて下落トレンド入りをした可能性が指摘されている。その背景としては、米中貿易戦争の激化懸念、米連邦準備理事会(FRB)による利上げ路線と量的金融引締政策、欧州中央銀行(ECB)の資産購入プログラムの年内終了、などが挙げられる。パウエルFRB議長やクラリダFRB副議長がややハト派的なスタンスを示唆したことも、世界景気減速への警戒感があるのかもしれない。
豪ドル関連では、11月豪準備銀行(RBA)理事会議事要旨とロウRBA総裁の講演が予定されており、米中貿易戦争の激化懸念に対する言及には要警戒か。
ドル円の一目均衡表によるテクニカル分析では、雲の中(上限:112.95円・下限:112.17円)で推移しており、5日連続して高値と安値を切り下げていることで、下落トレンド入りの可能性が高まりつつある。
ドル売りオーダーは、113.00円(上抜けるとストップロス買い)、113.10-30円に控えており、ドル買いオーダーは、112.40円、112.20円、112.00円(割り込むとストップロス売り)に控えている。
ユーロドルは、本日予定されている欧州委員会によるイタリア政府に対する制裁発表への警戒感から伸び悩む展開が予想される。
ポンドドルは、メイ英首相への不信任投票への警戒感から伸び悩む展開が予想される。

Euro vs Yen (FX:EURJPY)
FXチャート
から 3 2024 まで 4 2024 Euro vs Yenのチャートをもっと見るにはこちらをクリック
Euro vs Yen (FX:EURJPY)
FXチャート
から 4 2023 まで 4 2024 Euro vs Yenのチャートをもっと見るにはこちらをクリック