2018年11月19日の東京株式市場は反発しました。
終値は前営業日比140円82銭(0.65%)高の2万1821円16銭でした。
約2週間ぶりの安値で取引を終えた先週末からの反動がある一方、
売買代金が2兆円割れ寸前まで行くなど、
買いを継続させるような材料が欠けています。
貿易摩擦関連ではネガティブ・ポジティブニュースが
共存する状況なので、当分の迷いは避けられなさそうです。
本日も最後までしっかりお読みください。
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【米国市場の動向】
米国市場は続伸しました。
ダウ工業株30種平均は続伸して
前営業日比123ドル95セント(0.5%)高の2万5413ドル22セント、
ナスダック総合株価指数は反落して
前営業日比11.159ポイント(0.2%)安の7247.873で取引を終えました。
前日に引き続き、貿易摩擦関連で懸念が和らぐような
高官の発言が出たことで、
投資家心理が改善されました。
朝方はAIの本命とされるエヌビディアが
2018年8~10月期の売上高が市場予想に届か決算を発表、
市場全体を引き下げ指数もマイナスに転じる場面がありました。
エヌビディアが下げることで、半導体関連銘柄に売りが入り、
ナスダック指数も反落しました。
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【日本市場の動向】
日本市場は米国市場が続伸したことで
買いが先行してスタートしました。
エヌビディアの下落余波で半導体が下げた
米国市場との反対に、推しが強かった半導体関連に買い戻しが入りました。
買いが進む場面では為替市場で円高基調に変わり、
日米の長期金利の低下を背景に
上値は抑えられました。
半導体関連を始め、精密機器、情報・通信業、
電気機器などが上昇、
長期金利の低下を受け、銀行業が下落率1位を記録しました。
日経の日足は短い上下ひげを持つ陽線を形成しました。
3営業日に渡って同じところに並ぶブロックを作り、
11/13からすると持ち合いの範囲です。
ここからギャップをあけて下に下がると
下げが加速しますが、逆のギャップで上にいくと
アイランドリバサルを作りながら、新たな戻りトレンドになります。
上に行く場合も22,000円、
下向きの25日線、さらに上には75日線と抵抗が待ち構えている状況は変わらず、
厳しい見通しは続きます。
商いは2兆円割れ近くまで細くなり、
東証1部の売買代金は2兆1367億円、
売買高は12億8646万株でした。
東証1部の値上がり銘柄数は1289、
値下がりは756、変わらずは67銘柄でした。
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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】
反発はしたものの、先週末に予告した通り、
イベントも少ない中、積極的な売り買いは全く見られない相場です。
それを物語るのが2兆円割れ直前まで進んだ売買代金です。
買いを誘うをような強い要因がない中、
売りを強めるような材料もないことから
様子見に徹底しているのが伺えます。
押しが厳しかった分、半導体や精密機器に久しぶりに買いが戻りましたが
下落中の戻りになる可能性があるので、
ニュースで刺激されるといつでも急変する可能性があることを念頭に入れてください。
手を出すのが難しいのを反映して、小型・新興株など
手を比較的に出しやすい分野に資金はシフトします。
本日のマザーズの動きがそれを表しているので、
押され気味だったマザーズの主力銘柄には注目です。
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【各市場の動き】
日経平均(円)
21,821.16 +140.82(0.65%)
NYダウ(ドル)
25,413.22 +123.95(0.49%)
ドル・円
112.70 – 112.71 -0.59(-0.52%)
ユーロ・円
128.69 – 128.73 +0.19(0.14%)
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