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2017年7月7日の日経概況

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2017年7月7日の東京株式市場は続落しました。

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終値は前営業日比64円97銭(0.32%)安の1万9929円09銭でした。

欧州を発端として長期金利が上昇、米国も金利上昇で

大きく下落したことを受け、日本市場も軟調な動きになりました。

前日に2万円の節目を2週間ぶりに終値で割り込み、

本日はさらに下げたことで投資家心理はさらに悪化しました。

しかし、米国市場の下げ幅と為替の動きを考慮すると、

下値が堅いという印象を与える動きにもなりました。

今週末の雇用統計結果がどんな数字になって、米国市場が反応する方向で

来週は動き出しますので、米国の動向が注目されます。

本日も最後までしっかりお読みください。

 

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【米国市場の動向】

 

前営業日の米国市場は大きく下落しました。

ダウ工業株30種平均は続落して、

前営業日比158ドル13セント(0.7%)安の2万1320ドル04セント、

ナスダック総合株価指数も反落して、

前営業日比61.392ポイント(1.0%)安の6089.464で取引を終えました。

 

地政学リスクが継続して意識される上に、

ECBの6月開催分の理事会の議事要旨を受けて、

金利が上昇、米国の金利にも波及しました。

 

朝方は北朝鮮のICBM問題などが深刻化するにつれ

172ドル安まで進みましたが、少し戻して

158ドル安で引けました。

 

ハイテク・通信株の下落に加えて、

米道路安全保険協会の衝突試験で最高評価が得られなかったと伝わった

テスラも大きく売られるなど、

S&P 500の全11業種が下落する全面安の展開になりました。

 

今夜はもう一つの注目材料、雇用統計が待っています。

 

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】

シカゴのCME日経平均先物は続落して、

9月物は前営業日比180円安の1万9890円で引けました。

4営業日ぶりの2万円割れです。

6日の大阪取引所の終値は80円下回りました。

 

SGX日経平均先物も売りが先行してスタート、

100円安の1万9875円で始まりました。

日本市場は軟調な先物の動きに加えて、

ニューヨークの為替市場でドル・円相場が

1ドル=113円15~25銭で終了、若干の円高に進んだことが材料で

売りが先行、137円41銭安の1万9856円65銭で寄り付きました。

 

欧米を出発点として、長期金利の上昇で株式市場が打撃を受けることに対して、

日銀の指値オペが入って、20円安のところまで下げ渋りましたが、

午後に入ると、その効果も一時的なもので再び下げ幅を拡大し、

2万円を割り込んだまま今週の取引を終えました。

 

米国市場の下げ幅などから考えて

下げ幅の判断は「よく守った方」と評価できる範囲ですが、

節目を割り込んで終わったのは、心理的に厳しいところがあります。

 

東証1部の売買代金は概算で2兆2732億円、

売買高は16億5375万株でした。

東証1部の値下がり銘柄数は1471、

値上がりは455、変わらずは95でした。

 

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

 

日経の日足は長い上ひげを持つ短陽線形成しました。

前日は「テクニカル上の迷いは強くなる格好です。」と伝えましたが、

下離れで方向性が出てしまった格好です。

 

支えになってくれると期待されていた25日線を下に抜け、

25 日移動平均線自体が本日より下向きに変わりました。

短期的には調整入り、調整幅の確認が必要です。

 

このまま調整を続ける場合、まずはうわ雲を形成している

一目均衡表上の先行スパーン1が位置する19,729円、

次は5月30日の安値17,570円です。

 

週足では2週連続の陰線を形成、

形でも先週の週足を切り下げる下落になりました。

週足上の一目均衡表中、転換線が支えになってくれましたが、

こちらも下に抜けると、心理が崩れやすいポイントです。

 

来週は調整を小幅で終わらせて、上昇に戻ってくれるから注目されます。

 

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

 

前日に2週間ぶりに2万円割れで終わり、

本日はさらに下離れして終わりました。

158ドルを超える下げ幅を見せた米国市場の動きから考えると

下値が堅いと言えますが、そのようなこともいつまでも言っていられない、

心理的には崩れやすい環境になってきました。

 

テクニカル的には上ひげの長い陽線で、実体レベルで窓を形成、

高値で2万円に近づくと売られる動きになっていることから

2万円が一時的に壁になっていることが伺えます。

 

ファンダメンタル的にも金利の上昇が壁になっています。

ドイツの長期金利は1年半ぶり高水準に上昇した上に、

米国の金利も2カ月ぶりの高さまで進みました。

 

注目されるのは本日の雇用統計の結果、

この結果が強く支持する材料になるくらいにものなら、

下向きに変わりつつある市場の動きは一時的な調整として終わってくれるでしょう。

 

午後に入ると円高の動きが一服、円安に振れると共に

上昇した業種には輸送用機器や海運業が入っているのが印象的です。

前日の伝えている通り、本日の雇用統計結果によっては

円安の恩恵を受ける銘柄が引き続き注目です。

 

為替を左右するようなイベントは来週も続きます。

10日は中国の6月消費者物価 と生産者物価、

国内では5月機械受注、

12日に米国のイエレンFRB議長が議会証言を行います。

13日は再び中国の6月貿易収支、

週末の14日に米国の方に材料が集まっています。

6月消費者物価指数、6月小売売上高が発表され、

注目される個人消費・家計部門に関連する数字が並びます。

また鉱工業生産・設備稼働率も発表されます。

 

個人的に注目しているテーマは

古いのか新しいのか区別がつかなくなった

「電気自動車」です。

こちらはセミナーなどで詳しく伝えて行きます。

 

よい週末を!

 

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【各市場の動き】

 

日経平均(円)

19,929.09    -64.97   -0.32%

NYダウ(ドル)

21,320.04   -158.13   -0.73%

ドル(円)

113.64-65   +0.31円安  +0.27%

ユーロ(円)

129.71-75   +1.07円安  +0.83%

 

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは

TBLのホームページでご覧頂けます。

 

http://www.tbladvisory.com/topics/

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