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米2月の消費者マインド悪化

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
150円台後半が壁になり、足踏み状態が続いているドル円は反落。150円08銭まで売られたが、それでも依然底堅く推移。

ユーロドルはほぼ前日と同じ水準の1.08台で推移。

株式市場ではダウが続落したが、他の2指数は反発。

債券は続落し、長期金利は4.3%台に上昇。

金は反発し、原油は再び78ドル台を回復。

1月耐久財受注                 →  -6.1%

10-12月期四半期住宅価格指数        →  1.5%

12月ケース・シラ-住宅価格指数        →  6.13%

12月FHFA住宅価格指数           →  0.1%

2月リッチモンド連銀製造業景況指数       →  -5

2月コンファレンスボード消費者信頼感指数    →  106.7

ドル/円  150.08 ~ 150.55

ユーロ/ドル 1.0833 ~ 1.0857

ユーロ/円  162.90 ~ 163.38

NYダウ   -96.82 → 38,972.41ドル

GOLD  +5.20 → 2,044.10ドル

WTI   +1.29 → 78.87ドル

米10年国債 +0.024 → 4.303%

【本日の注目イベント】
豪 1月消費者物価指数
日 12月景気先行指数(CI)(改定値)
欧 ユーロ圏2月消費者信頼感指数(確定値)
欧 ユーロ圏2月景況感指数
米 10-12月GDP(改定値)
米 ボスティック・アトランタ連銀総裁、座談会に参加
米 コリンズ・ボストン連銀総裁、座談会に参加
米 ウィリアムズ・NY連銀総裁講演
ブラジル G20財務相・中央銀行総裁会議(ブラジル・サンパウロ、29日まで)

ドル円は底堅い動きを続けながらも151円をテストできず、足踏み状態です。もっとも、これは為替市場だけの動きではなく、債券市場でも長期金利は4.2―4.3%台でもみ合い、原油も76-78ドル台で一進一退です。また、株式市場でもこれまでの勢いはなく、高値警戒感の出るなか、次の動きを探る展開になっています。

日本の1月の消費者物価指数(CPI)は、総合で「2.2%」、コア指数で「2.0%」でした。前年比上昇率が3カ月連続で縮小したものの、22カ月連続で日銀が掲げる目標の「2%」を達成しています。想定外は外国パック旅行費でした。同項目は「62.9%」と、データがさかのぼれる2001年以降で最大の伸びでした。新型コロナ感染拡大に伴う旅行需要の減退を反映した代替措置から、通常の価格取集方法に戻したことが影響した模様です。

米2月の消費者マインドは「106.7」と、4カ月ぶりの低水準でした。市場は前月よりも好転していると予想していましたが市場予想を下回り、1月分も下方修正されています。また、今後の先行きを示す期待指数も「79.8」と低水準でした。コンファレンスボードのチーフエコノミスト、ダナ・ピーターソン氏は、「消費者は依然として主にインフレを気にかけているものの、食品とガソリンに関する懸念は薄れている。これらの価格は数カ月前から伸びが鈍化している。ただし、労働市場の状況と米政治環境については懸念を深めている」と話しています。(ブルームバーグ)消費者が、順調に低下してきたCPIとPPIが再び上昇に転じたことを敏感に感じ取っていることの表れかと思います。

ボウマンFRB理事は27日フロリダ銀行協会で講演を行い、「インフレ率が当局の2%目標に向って持続的に低下していることが今後のデータで引き続き示唆されれば、金融政策が過度に抑制的にならないよう政策金利を徐々に引き下げるのがいずれ適切になるだろう」と述べ、その上で、「私の見解では、まだその地点には達していない」と語っています。多くのFOMCメンバーが同様な認識を持っていることは、市場では織り込まれているため、相場へのインパクトはほとんどなかったようです。市場はそれでも「FRBは5月か6月には利下げを開始する」と予想しており、今後はその予想がさらに後ずれするのか、あるいは「利下げは確実」になるのかを見極めたいとしています。

カンザスシティ連銀のシュミッド総裁も26日、半年前の就任以来初めてとなる本格的な講演で、「インフレ率が目標を上回り、労働市場が逼迫し、需要にかなりの勢いが見られる現状にあって、政策スタンスを先制的に調整する必要はないというのが、私の考えだ」と述べ、「忍耐強くこれまでの引き締め策に経済がどのように反応するのか引き続き見守り、インフレとの闘いで勝利を収めたと納得できる証拠を持つのが、最善の行動指針と確信している」と語っています。

バイデン大統領は、イスラエルとイスラム組織ハマスとの停戦について楽観的な見方を示しています。NYで記者団から、停戦がいつ始まると考えているのかと問われたバイデン氏は、「私の国家安全保障アドバイザーから、近づいていると聞いた。あと少しだ。まだ至っていない。来週の月曜までに停戦となることを望んでいる」と話しています。イスラエルは停戦の条件として、ハマスがさらに多くの人質を解放することを要求しており、この点ではハマスとの間にまだ大きな隔たりがあるとみられています。一方で、米国とエジプト、カタールの代表は「取引の大まかな輪郭に合意した」と述べています。

本日のドル円は149円70銭~151円程度を予想します。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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