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ユーロドル1.13台で小動き

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<ひと目で分かる昨晩の動き>

【NY市場】
ドル円は108円台半ばから後半で推移。一時は108円80銭まで買われたものの、株価が下落に転じたことで108円台半ばまで水準を切り下げ、取引を終える。

ユーロドルは1.13台で底堅く推移。ECBメンバーの中銀総裁が量的緩和再開の用意があるとの発言が伝わり、やや水準を下げ1.1320近辺まで下落。

株式市場は揃って反落。ダウは小幅ながら7日ぶりに下落。上昇が続いていたことで、利益確定の売りが優勢に。

債券相場はほぼ横ばい。長期金利は2.14%台で小幅に低下。

金は反発し、原油は変わらず。

5月生産者物価指数     →  0.1%

ドル/円 108.44 ~ 108.80

ユーロ/ドル 1.1320 ~ 1.1338

ユーロ/円 122.74 ~ 123.07

NYダウ -14.17 → 26,048.51ドル

GOLD   +1.90 →  1,331.20ドル

WTI  +0.01 → 53.27ドル

米10年国債  -0.005 → 2.143%

【本日の注目イベント】
豪 6月ウエストパック消費者信頼感指数
中 5月消費者物価指数
中 5月生産者物価指数
欧 ドラギ・ECB総裁講演
米 5月消費者物価指数
米 5月財政収支

ドル円は海外市場ではやや水準を切り上げ、108円80銭までドル高が進み、約2週間ぶりの水準を付けましたが、その後はNY株式市場で好調だった株価がマイナスに転じたことで、108円台半ばまで押し戻され、結局、昨日の水準に戻っています。来週にはFOMCが開催され、さらにその翌週にはG20も開かれ、重要イベントを控えていることで、値動きも緩やかなものになっています。また、この日も「トランプ節」は健在でしたが過激な内容もなく、市場も余り関心を示さなくなったのかもしれません。

トランプ大統領は再び米金利に触れ、米金利は高すぎるとツイートし、「ばかげた量的引き締めに追いうちをかけている!彼らは全くわかっていない!」と批判し、さらにユーロを引き合いに
出し、「ユーロとその他の通貨は米ドルに対して下落誘導されているため、米国はひどく不利な立場に置かれている」とも述べていました。また、最大の懸念材料である米中貿易問題については、「合意を先延ばししているのは、実は私だ。中国とは素晴らしい合意をまとめるか、まったく合意なしで終わるのかどちらかだ」と述べ、中国が今年交渉済みの条件に立ち戻らない限り、最終合意するつもりがないことを表明しています。(ブルームバーグ)

トランプ氏は前日にも、習近平主席がG20での会談に応じない場合には、3000億ドル(約32兆5000億円)の中国製品に25%か、それ以上の関税を課すと豪語しています。このような、最悪の事態になる可能性は低いと思われますが、これまでのトランプ氏の言動やこのところの中国側の強硬発言を考えると、ないとは思いますが、リスクに備える必要があるかもしれません。これに対して中国外務省報道官は11日北京で、「米国がG20サミットに合わせて米中首脳会談を行う期待を幾度も表明していることに、われわれは注目している。これに関する情報が入れば、いずれ発表する」との見解を示しています。

ユーロドルが徐々に下値を切り上げてきました。景気後退が鮮明で、多くの投資家がユーロ売りスタンスを維持していますが、1.10近辺が底堅く、このところのドル安の流れから水準を切り上げてきました。注目は「日足」の「200日移動平均線」がある1.1365―70レベルをしっかりと抜けるかどうかです。ユーロショートが溜まっているだけに、ドル円が再び107円台まで落ちるようだと、ユーロドルもストップロスを巻き込みながらこのレベルを上抜けする可能性もあり得ると予想しています。「MACD」では、「シグナル」は依然としてマイナス圏ですが、「マックD」はすでにプラス圏入りしており、微妙な値位置にいることを物語っていると言えます。また一目均衡表では、昨年9月以来抵抗帯である雲を3度も上抜けして、上昇に転じたかと思わせましたが、全て押し戻され下落基調に戻されています。今回が4回目の挑戦となりますが、ここでも「4度目の正直」になるのかどうか、微妙なところと言えます。今後の動きに注目したいと思います。本日のドル円は108円20銭~108円90銭程度と予想します。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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