27日のニューヨーク株式市場は反落。ダウ工業株30種平均は前週末比48ドル22セント安の1万0,812ドル04セント、ハイテク株中心のナスダック総合株価指数は同11.45ポイント安の2,369.77で引けた。

 前週末に相場が大幅上昇していたことから、利益確定売りが入りやすく、相場は反落した。米格付け会社ムーディーズがアイルランド大手銀のアングロ・アイリッシュ銀行を格下げしたことを受け、世界の金融機関の財務に対する懸念が台頭したことも、相場の重しとなった。

 金融株で売りが拡大し、JPモルガン・チェースは1.7%下落、バンク・オブ・アメリカは2.7%下落などで取引を終えた。

 一方、企業のM&A(合併・買収)発表が相次いだことを好感し、相場は一時上昇する場面も見られた。

 航空大手サウスウエスト航空が同業大手のエアトラン・ホールディングスを14億ドルで買収すると発表したことから、エアトランHD株価は約61%急上昇した。また食品・日用品大手ユニリーバがヘアケア用品大手アルバート・カルバーを37億ドルで買収すると発表し、アルバート・カルバーの株価は約20%上昇して引けた。

 同日の原油先物相場は小幅に3営業日続伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)での取引で、米国産標準油種(WTI)11月物は前週末比0.03ドル高の1バレル76.52ドルで引けた。

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