NYタイムの為替市場は、午前にドル円が113円前半から112.74円まで売り込まれるも、米下院が共和党税制改革法案を可決したことを受けて、再び113円台を回復した。発表されたいくつかの米経済指標はまちまちな結果ではあったが、昨日の米11月NY連銀製造業景況指数に続いて、同フィラデルフィア連銀製造業指数が市場予想や前月を下回ったことも、午前のドル売りにつながった。
米株式市場はアジアや欧州の流れを引き継ぎ堅調だったが、為替はリスク選好とはならず、クロス円はまちまちな動きだった。ユーロ円は133円前半から132.76円まで本日のレンジの下限を広げた。ポンド円は149円前半から148円後半に水準を落とすも、NY午後にかけて再び149円台を回復し、底堅い動きをみせた。ユーロドルはユーロ円の重さに、1.17ドル後半で頭を抑えられた。一方で、ポンドドルは1.3208ドルまで上値を伸ばし、その後も1.31ドル後半が底堅かった。カーニーBOE総裁が今後数年の利上げについて述べたことも、ポンドの下支えとなったか。
スイスフラン(CHF)は弱含み、対ドルでは0.9945CHF、対ユーロで1.17CHF付近、対円でも113円半ばまでのCHF安となった。メクラーSNB理事がスイスと他国との金利差拡大を示唆したことも、CHF売りにつながった。
加ドルは、加経済指標の発表後に強含むも、NY原油の上値の重さに加ドルも伸び悩んだ。加9月製造業出荷は前月比+0.5%とマイナスを見込んでいた市場予想から上振れした。ドル/加ドルは1.27加ドル後半から1.2729加ドルまで加ドル買いとなるが、その後は1.27加ドル半ばで推移した。
豪ドルは、東京タイムに発表された豪雇用指標後の高値は上抜けできなかったものの、対ドルでは0.75ドル後半、対円では85円後半で底堅かった。NZドル/ドルは先月31日以来の安値0.6836ドル、NZドル円が5月以来の安値77.32円を底に反発する局面はあったが、戻りも限定的だった。  南ア・ランド(ZAR)は堅調な地合いが続いた。ZAR円は7.83円付近から7.99円まで上値を伸ばし、ドルZARも14.40ZAR近辺から14.1546ZARまでのZAR高となった。昨日発表された南ア9月小売売上高が予想を上回る結果だったことや堅調な金相場も下支えとなり、このところ続いたZAR売りに対する買い戻しが出ていた。
午前6時20分現在、ドル円は113.05円、ユーロドルが1.1769ドル、ユーロ円は133.05円で推移。

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