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2016年11月14日の日経概況

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2016年11月14日の東京株式市場は続伸しました。

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終値は297円83銭(1.71%)高の1万7672円62銭でした。

連日で史上最高値を更新する米国市場の流れを引き継ぐ上に、

為替市場で進む急激な円安基調で輸出関連銘柄大きく伸びることで、

市場は拡大を続けました。

連日の上昇で過熱感も意識され始めるタイミングなので、

保持している銘柄の利益確定をしっかり考える時間です。

本日も最後までしっかりお読みください。

 

【米国市場の動向】

前営業日の米国市場は再び史上最高値を更新しました。

ダウ工業株30種平均は5日続伸して、

前営業日比39ドル78セント(0.2%)高の1万8847ドル66セント、

ナスダック総合株価指数は反発して

前営業日比28.318ポイント(0.5%)高い5237.114で取引を終えました。

 

トランプ相場が続いています。

市場をリードしているのは規制緩和が期待され買いが集まる金融関連の銘柄、

そして、薬価の引き下げを掲げたクリントン氏が当選しなかったことで

見直しが入っている製薬関連銘柄です。

 

政策に関連する銘柄が市場をリードしている要因に加えて、

選挙結果の不透明感がなくなったことも市場に好感されています。

 

【日本市場の動向:ファンダメンタル】

日本市場は、先週末の小幅な動きから、

米国市場が連日史上最高値を更新することを受けて、

リスクオンの心理が広がりました。

 

SGX(シンガポール市場)の日経先物は30円高で寄り付きましたが、

日経はそれより積極的な買いが先行、93円高くスタートしました。

外部要因の改善に加えて、日本国内の内部要因としては

上場企業の17年3月期純利益が2年ぶり増益見込み(日経)も

加わり、上げ幅を拡大しました。

 

直近の活況を反映して証券業種が値を伸ばし、

保険業種も上昇率上位に並びましたが、

大きな上昇を続けた銀行には一服感が出ています。

 

もう一つの内部要因は本日発表されたGDPの速報値でした。

内閣府が14日発表した7~9月期のGDP速報値は

3期連続のプラス成長で、プラスは2四半期連続という結果に。

 

300円を超える上昇幅を見せる場面もありましたが、

過熱感が出始めたこともあり、

少し戻したレベルで引けました。

 

東証1部の売買代金は概算で2兆6449億円、

連日の3兆円超えだった先週の動きから、少し落ち着きがみられました。

売買高は25億2766万株、東証1部の値上がり銘柄数は1622、

値下がりは295、変わらずは69でした。

 

【日本市場の動向:テクニカル分析】

日経の日足は上下に短いヒゲを持つ中陽線を形成しました。

先週末のローソクから高値と安値を切り上げ、

ボリンジャーバンドも上向き、トレンドが発生しています。

 

ただ、現在の高値は4/21-22以降の高い位置で、

移動平均乖離率も4/21-22以降となる5.1%と

過熱感も出ていることから、一回利益を確定する

調整が出やすいタイミングというのは念頭に入れておく必要があります。

 

【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

風に乗る時は色々なものが揃いますね。

連日で市場最高値を更新する米国市場の外部要因加えて、

国内企業の業績やGDPの2四半期連続プラスという内部要因も加わりました。

 

しかし、懸念事項がないわけではありません。

まず景気動向の中身を少し深掘りしてみる必要があります。

GDPは0.2%増ですが、内需の軸になる消費関連指標では

消費支出が前年比-2.1%、小売業販売額も前年比-1.9%で

個人消費が伸びないのがわかります。

全国百貨店売上高に至っては前年比-5%で、

小売り業種の中でも格差が広がっているのが読み取れます。

 

完全失業率(3%)、有効求人倍率(1.38倍)など雇用環境の改善にもかかわらず

消費が伸びないのは、まだ景気拡大が個人レベルでは実感できてないことで、

現金給与総額が前年比0.2%は、労働への配分が不十分であり、

消費が伸びない大きな原因になっています。

 

それを反映して33業種の中で、内需にあたる水産・農林業と

食料品凝集が下げていますので、当分は内需型には気をつけるのがよいでしょう。

また、新興国市場への懸念も広がっていることから、

新興国関連の銘柄にも注意を払う必要があります。

 

一方、きわどいところに来ているのが金融株です。

先週から上昇を続けてきましたが、

本日が金融関連銘柄の決算発表ピーク、

決算内容によってはさらに買われていくか、

一旦一服感がでるかが決まります。

金融の決算内容と明日の相場を注意して観察したいところです。

 

■各市場の動き

 

日経平均(円):17,672.62    +297.83     +1.71%

NYダウ(ドル):18,847.66   +39.78      +0.21%

ドル(円):  107.65-66    +0.96円安    +0.89%

ユーロ(円): 115.98-02    -0.37円高     -0.31%

 

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは

TBLのホームページでご覧頂けます。

 

http://www.tbladvisory.com/topics/

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