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Koinifyのクラウドセール撤退が意味すること

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昨日Koinifyが正式にトークンセールを中止すると発表しました。

<a href="http://www.coindesk.com/koinify-stop-token-sales/" data-mce-href="http://www.coindesk.com/koinify-stop-token-sales/">Koinify to Stop Token Sales Ahead of Platform Pivot</a>www.coindesk.com

これにより、FactomがKoinifyで行われる最後のトークンセールプロジェクトになり、AugurとSpells of GenesisのトークンセールはKoinify以外のプラットフォームもしくは独自ウェブサイトで行われることになります。

なお、GemzとFactoidは6月末までにKoinifyのアカウントから引き出す必要があるので、こちらの記事を参考にして実行してください。(自分もまだやってないです)

Koinifyのアナウンスが意味すること

自分はSpells of Genesisに関わっていることもあり、実は今回のニュースについてはしばらく前から話は聞いていました。(噂話とか少しぶっちゃけた話などはプレミアム会員用にメルマガにしようと思います)

私自身がクラウドセールという新しいタイプのクラウドファンディングの仕組みに大きな期待を持っていることもあり、Koinifyの今回の決定は衝撃的でもありました。公式発表ではより面白いプロジェクトを用意しているとのことでしたが、今回のピボットはKoinifyにとっても苦渋の決断だったと思います。

Koinifyのトークンセールプラットフォームからの撤退が意味することして、

Factomの苦戦

Factomのクラウドセールの結果については、成否両方を主張できると思いますが、私は少なくとも集まった金額的には失敗だと思っています。

Factomはマーケティングに多額の費用を投入したわけですが(1000万円は余裕で超えているという話も)、最終的に集まったBTCは2200程度。マーケティング費用をそこまでかけていなかったGetGemsを下回っています。

Factomは外部からの人材の引き抜きなども積極的に行っており、チームも比較的大きくなっているようなので、セールで集めた6000万円は文字通りすぐに消えてなくなってしまうと思います。GetGemsのようにVCなどからの資金注入をしないとすぐに破綻してしまうのではないかと少し心配です。

もちろんだからといってFactomというプロジェクトが失敗するとは直接は言えないですし、個人的に是非頑張ってもらいたいと思いますが、Koinifyがトークンセールから撤退した理由の一つにFactomの思いがけない苦戦もあるでしょう。

Dapps構築の難しさ 質VS量

Koinifyは、リストするプロジェクトはかなり厳選していました。Dappsに求める条件ということでKoinifyのCEOのTom Dingの記事を元に私も記事を書いたことがありますが、Koinifyでは厳格な審査基準を設けており、単純にトークンをとりあえず後付けでねじこんだようなプロジェクトではKoinifyには受け入れられませんでした。

それによりKoinifyに載せられるプロジェクトは高い質が保証されたわけですが、このやり方では大量のプロジェクトのホストをし、そこから手数料を少しずつ徴収するビジネスモデルが成り立ちません。

Koinifyでは技術的な側面、トークンエコノミーモデルの部分も含めプロジェクトの受け入れをするまでにかなりの時間をかけて選別をしていました。単純になんでもかんでもトークンを後付けで突っ込んで、売りに出すだけではDappsと呼べるレベルのものにはならないからです。その事前調査、ビジネス開発にかかるコストの割に、Factomのケースのように、期待より調達金額が小さかったことが今回の決断の大きなきっかけになったのだろうと予想されます。

一方、同じくクラウドセールプラットフォームのSwarmはどちらかと言えば、量でせめていく戦略のようで、どちらの戦略が正しかったのかはいずれわかることになると思います。もしくはポストKoinifyの座を狙い、新たなプラットフォームが立ち上がってくるかもしれません。

クラウドセールベストプラクティス

先日、クラウドセールのベストプラクティスに関してのプレミアム記事について記事を書きましたが、Koinifyが始めたマイルストーンベースのクラウドセールは今後のスタンダードになると思います。

マルチシグの仕組みを使い、事前に設定したマイルストーンに到達出来なかった場合資金を手に入れることができない仕組みは、開発による資金の持ち逃げなどのリスクを大幅に減らし、透明性の高い形で資金管理が出来るという画期的なものだったと思います。

Koinify自身もこのスキームについては大きな自負があるようでして、私もこれは今後のクラウドセールのスタンダードになっていくと考えています。

まとめ

Koinifyはすでに新しいプロジェクトに着手しているようですが、今回のクラウドセールプラットフォームとしての撤退というのは彼らにとっても大きな痛手だったと思います。

ビジネスモデルとしてのクラウドセールプラットフォームというのはもしかしたらまだ早いのかもしれない、と今回のKoinifyのニュースから読み取れますが、私個人的にはクラウドセールの仕組み自体に関しては今後も絶対に重要になっていくと確信があります。

Koinifyのクラウドセールからの撤退というのは非常に残念ではありますが、彼らの次のプロジェクトにも少し期待は残しておきましょう。

それでは。

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ビットコインについて「ビットコインを語ろう2.0」のブログを中心に、特に非技術者に向けて様々なメディア、講演会などで情報発信している。専門はビットコインのブロックチェーン技術の通貨以外への応用ビットコイン2.0と呼ばれる分野。日本のビットコイン業界を世界に追いつかせるべく、国内、海外の複数のプロジェクトに参画中。
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