東京市場は軟調か。EUが対米報復関税を準備していると伝わったことに加え、トランプ大統領からFRBの利上げを歓迎しない旨の発言が出てきたことで、警戒ムードが広がった。主要3指数はそろって下落し、ダウ平均は3桁の下げとなった。為替市場ではドル売りの流れとなり、ドル円は足元で112円40銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて85円安の22705円、ドル建てが65円安の22725円で取引を終えた。

 米国株安と円安一服を受けて軟調な展開が想定される。週末のタイミングで新たな不安材料が出てきたこと、日経平均もきのう上昇が一服し、利益確定売りも出やすいことを考えると、押し目買いは期待しづらい。為替は円高方向に振れてはいるものの、リスクオフというほどではない。そのため、初動で下げた後に売り込む動きは限定的と考えるが、場中は米株先物や為替動向に神経質となり、終日弱い地合いが続くと考える。日経平均の予想レンジは22550円−22700円。