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FOMC議事録を受けややドル高に

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<ひと目で分かる昨晩の動き>  

【NY市場】

◆ドル円は150円を挟みもみ合い。材料難から売りも買いも
手控えられるなか、FOMC議事録を受け金利が上昇したことで
やや買いが優勢に。
◆ユーロドルは、1.08台で小動き。ユーロ円が続伸し
162円台半ばまで上昇。
◆株式市場はまちまち。取引終了後に発表されるエヌビデアの決算発表を
見たいとする雰囲気が強まった。そのエヌビデアの決算は市場予想を上回る。
◆債券は売られ、長期金利は4.31%台に上昇。
◆金は反落し、原油は反発。
ドル/円  149.95 ~ 150.40
ユーロ/ドル 1.0800 ~ 1.0825
ユーロ/円  162.08 ~ 162.59
NYダウ   +48.44 → 38,612.24ドル
GOLD  -5.50 → 2,034.30ドル
WTI   +0.87 → 77.91ドル
米10年国債 +0.043 → 4.319%
【本日の注目イベント】

◆トルコ トルコ中銀政策金利発表
◆独   独2月製造業PMI(速報値)
◆独   独2月サービス業PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏2月製造業PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏2月サービス業PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏2月総合PMI(速報値)
◆欧   ユーロ圏1月消費者物価指数(改定値)
◆欧   ECB議事要旨(1月開催分)
◆英   英2月製造業PMI(速報値)
◆英   英2月サービス業PMI(速報値)
◆米   2月S&Pグローバル製造業PMI(速報値)
◆米   2月S&Pグローバルサービス業PMI(速報値)
◆米   2月S&PグローバルコンポジットPMI(速報値)
◆米   1月中古住宅販売件数
◆米   新規失業保険申請件数
◆米   ジェファーソン・FRB副議長講演
◆米   ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
◆米   クック・FRB理事講演
◆米   カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、パネルディスカッションに参加
◆米   ボウマン・FRB理事講演
◆米   クック・FRB理事、基調講演
◆米   ウォラー・FRB理事講演
◆米  企業決算 → モデルナ
◆加   カナダ12月小売売上高
ドル円はやや材料難のなか、買いが優勢となり150円40銭近辺まで買われま
したが、先週までの勢いはなく、公開されたFOMC議事録の内容がややタカ派
的だったことでドル買いが優勢でした。
1月30-31日に開催された議事録では、大部分のFOMC参加者が時期尚早
な利下げに懸念を表明し、高金利を過度に長く維持するよりもリスクが大きいと
の考えを示唆していました。
議事録は、「大部分の参加者は政策スタンスを時期尚早に緩和するリスクを指摘
し、インフレ率が2%まで持続的に低下しているかを見極める上で、今後入手す
るデータを注意深く評価することの重要性を強調した」と記されていました。
また、「利下げを長く待ち過ぎることによる経済へのリスクを指摘した当局者は
2名だけだった」とし、「参加者は景気抑制的な金融政策スタンスをどれくらい
の期間維持する必要があるかに関連して不確実性を強調した」としていました。
ブラックアウト期間終了後、多くのFOMCメンバーが市場の楽観的なインフレ
に対する見方をけん制して来たことと整合します。その後発表された米1月の消
費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)はともに市場予想を上回る
結果となっており、米金融当局者が懸念していたように、米国のインフレはやは
り粘着性があることが確認されています。

リッチモンド連銀のバーキン総裁はシリウスXMとのインタビューで、そのCP
Iの統計に言及しています。
総裁は、「財の価格は低下しているが、居住費とサービス価格がそれを相殺する
以上の伸びを示した」と述べ、「現在は前年比のデータより、短期的なインフレ
の数値に注視している」と語っています。また、FRBのボウマン理事もワシン
トンでのイベントで、利下げについて質問を受け、「それが今でないのは確実だ
」と答えています。

ロイター通信は、イランが数百発の地対地弾道ミサイルをロシアに供与したと伝
えています。約400発のミサイルの中には、「ゾルファガール」のような短距
離弾道兵器も多数含まれているとされ、武器供与は1月初旬に開始され、今後数
週間にさらに増えると報道されています。
ロシアが優勢を強めているウクライナでの攻撃も、まもなく2年が経過し3年目
に突入します。最近あまり報道されなくなりましたが、ウクライナではすでに7
万人以上がロシアの攻撃で死亡しているようです。「戦争疲れ、警報疲れ」がウ
クライナでまん延しており、ウクライナ軍の士気にも影響している模様です。
軍トップの更迭などは、その象徴かもしれません。

本日はFOMCメンバーの講演も多く予定されています。
議事録で示されたように、メンバーの多くが「利下げは時期尚早」との考えを示
すと予想され、市場への影響があるとすれば、ややドル高で影響するかもしれま
せんが、大きな材料にはなりにくいでしょう。

本日のドル円は149円50銭~151円程度を予想します。

【外為オンライン シニアアナリスト 佐藤正和の情報コンテンツはこちら】

【外為オンライン シニアアナリスト:佐藤正和】 邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。 インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。 通算20年以上、為替の世界に携わっている。
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