ドイツ政府の顧問を含む経済学者たちが、負債に苦しむ欧州に対し大きな警告を鳴らした。
新経済思考研究所(INET)は、「欧州は計り知れない災害に向かって夢遊病している。ひとつのドミノが次々と倒れるという終わることのない危機を、反転させなければならない。」と述べた。
一方、欧州危機が世界の国々へ影響を及ぼしている証拠が、明らかになってきた。
欧州復興開発銀行(EBRD)はロシアの2012年の成長見通しを3.1%から1.1%へと下げた。欧州危機は、低価格の商品先物とリスク選好度の低迷という2つの理由により、ロシアまで到達した。
タイもまた欧州危機のピンチを感じている。欧州15諸国への輸出は16.1%下がり、一方米国への輸出は5%上昇した。
商務省は、欧州危機は、タイ、日本、南アジア、韓国、台湾、ロシアから原材料を注文する国々の、輸出志向の製造業を冷却させた、と述べた。