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2018年年始予想の答え合わせ&振り返り

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気づいたら2018年もほぼ終わりということで、やばいですね…。まあそれはさておき、年末なので果たして年始にした予想が正しかったのか、をせっかくなので振り返ってみようと思います。

 

こちらのブログの方では、年始に「暗号通貨業界の大胆?予想」、ということで、起こる確率は高くはないかもしれないけど、ありえること、という予想をしていました。

coinandpeace.hatenablog.com

 

ちなみに、もう少しちゃんとした今年の予想は色んなテーマについてビットコイン研究所の方でしていて、昨日ちょうどそちらの答え合わせと一年の振り返りに関するレポートを書いたのですが、ちゃんと予想した方で当たっていたのは、

 

f:id:coinandpeace:20181229121844p:plain

 

  1. ビットコインキャッシュ(BCH)は今年中に分裂する
  2. ICOプロジェクトはプロダクトがほとんど出てこなく、18年後半に価格なども崩壊、SECなどからの締め付けも厳しくなる
  3. Lightning Networkのメインネットの立ち上がりと進捗(ただし今年中にはまだ大きな浸透とかはない)

 

などでした。

 

逆に外したものは、

 

  1. 国内はアルトコインを中心に17年に引き続き取引が盛り上がる
  2. ビットコインの送金手数料はSegWit導入後も引き続き高い水準で推移する
  3. 価格予想(20,000ドル⇒10,000ドル程度⇒31,000ドル

などです。まあ価格予想とかは毎年余興としてやっているのですが、やはり当たりませんね笑自分以外も含めてちゃんとしたアナリストとかも年末に向けてまた大きな上昇の動きがあるだろう、と予想している人が多かったのですが、やはり市場の動きは読めませんね。

 

 

 

では、こちらのブログで別にした大胆予想は果たして正しかったのか?振り返ると実はドンピシャで当たっているもの、カスってもないもの両方ありましたね。

 

 

ビットコインマイニングの本場が中国から北欧などに移動する

 

こちらの予想は当たっていましたね。

 

今振り返ると、まあそんなものでしょう、くらいに感じるかもしれませんが、17年、また18年の初めくらいまでは、ビットコインマイニングと言えばやはり中国、中国国内のマイニング集権化云々、という批判なども多かったです。それがこの1年で全てではないですが、確実に中国国内から北欧やカナダなどへマイニングの拠点が移って行った動きがありました。

 

結局中国国内ではマイニングは明確に禁止されているわけでも許可されているわけでもないようですが、より電気代が安い、有利な環境を求めて各地にマイニングファームが散らばっていっているのは検閲耐性などの点から見ても悪いことではないと思います。そしてBitmain以外にも複数のASIC製造業者が出てきたのも事実でしたが、ただ先日ちょうどGMOがASICの製造販売から撤退、というニュースがあったり、こちらはまだまだ複数業者間で熾烈な競争が起きている、という感じではまだないですね。

 

 

ビットコインの市場規模を抜くコインが出てくる

 

こちらの予想は完全に外れていましたね。一年を通してみると、むしろBitcoinのDominanceは年始の40%くらいから50%強くらいまで上がってきています。

 

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これはビットコインの占有率が上がったというよりは、暗号通貨市場全体の価格が軒並み崩壊したことで、より市場規模が大きいビットコインが下位のコインと比べると下げ幅が相対的に小さかっただけ、という感じです。ちなみに17年の過去最高値からの下落率をCoingeckoで一覧できるのですが、ご覧の通りの惨状ですw(下位に行くともっとひどくなる)

 

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こちらは外れましたが、何が言いたかったかというと、特に去年17年のような狂乱相場が18年ももう少し続いていたとしたら、中身や実態が伴っているかどうかは別として単純なハイプだけで特定のコインの市場規模がものすごく上がってしまう事態も想定出来ましたし、それは長期的にはサステイナブルではないのですが、それくらいかなり過剰な投機熱がまだ続いていた、というのが年始の雰囲気でした。(出川のテレビCMもなつかしいですね)

 

また、CoinMarketCapなどでよく使われる上記の占有率やそもそも市場規模の測り方自体もこれが適切なのか、という問題があり、運営が大量にコインを保有している場合の市場規模の算出方法の妥当性(ロックアップしたりしているものは市場規模に含むべきではない、など)、もしくはそもそもビットコインとその他の完全に集権化されているコインの規模を横並べに比べること自体が、ビットコインと楽天ポイントとかTポイントの市場規模を比べているくらいおかしいような気もします。

 

というわけで、暗号通貨の市場規模ランキングは未だに重視される項目の一つですが、そもそも測り方が正確なのか、比較対象は妥当なのか、はもう少し意識されるべきでしょうね。来年以降例えば新しいコインや、かなり広く流通するStablecoinが出てきて市場規模の上ではビットコインを抜く、という事態が起きたとして、果たしてそれはビットコイン的にはそんなに重要な要素と言えるのか、などの議論も出てきそうです。

 

草コインのマーケットシェアが50%を超える

 

これも上記で見た通り外れでしたね。実際は今年は1年を通して大きな下落相場になり、去年盛り上がったのが完全に反転し、一番被害を受けたのは弱小草コインでした。…まあ、これは長期で見れば草コインの定義的に当たり前なのですが、もう少し今年はまだ草コインが頑張るタイミング出てくるかな、と思っていましたが、途中から一瞬でへばりましたね…、草。

 

 

取引所が複数大規模Goxする

 

うん、まあこれは残念ながら当たっていました。これに関してはコインチェックとZaifでのハック事件などすでにみんなよく知っていると思うので、詳しくは割愛。

 

自分が年始の記事で書いたものをそのまま引用すると、

 

〔年始の時点でしばらくGox事件を聞かないのは〕取引所のベストプラクティスが少しづつ確立されてきているから、ともいえると思いますが、同時にこれだけ新興取引所がアグレッシブに新しいコインを追加したり、新規ユーザーの流入で一杯一杯になっているような状況はGoxリスクの観点から言っても結構怖いところはあります。中には今の時点であまりいい噂をきかない取引所も会ったり、今年自分は久しぶりに大規模なGoxがあり、Goxに慣れてない初心者層が大量に焼かれる危険性があると懸念しています。

 

 こちらの予想をした時は必ずしも国内の取引所で大きなGox事件が起きることを具体的に予想していたわけではないですが、大きなインシデントが過去でなかった日本の取引所の状況を考えると、どのような形であれ何かしらの事故は避けられないだろうと思っていました。特にやはり市場が急激に大きくなりすぎて対応が間に合ってなかったのは、国内も海外も一緒だったとは思いますが、そういう時がやはり事故が起きやすいタイミングなんですよね…、というのはまあわかっていたので。

 

 

日本の仮想通貨マーケットシェアの低下

 

こちらの予想は自分は少し自信薄だったのですが、結果的には当たっていましたね。以下のようなことを言っていました。

 

普通に考えると草コインなども含めこのまま日本の市場は伸びていきそうですし、一応大枠はその方向性で予想していますが、別の方向で大胆予想するなら、ICOスキャンダル、取引所Gox、相場崩壊による関心の低下、海外(韓国など)のマーケットの成長による相対的ポジションの低下など、今より今年の年末は日本の市場の存在感が薄くなっている可能性も微妙にはあるな、と。

 

うーん、まあこれは結構書き方からも色々ヘッジしている感はありますが、結果的にはICOスキャンダル、取引所Gox、海外の伸長などもありここに書いてある通り日本の仮想通貨マーケットでの存在感は17年に比べてかなり落ち込んだと思いますし、今もまだ清算出来てないような状況ですね…。

 

 

というわけで、5個予想したうちの3つはあたり2つは外れでした!まあそんなものだろう、って感じですが、年始の無責任予想は中々面白く毎年やっているので、19年の年明けもまた大胆予想記事を書こうと思います。お楽しみに。

 

ちなみにビットコイナー反省会の方でも年末の緩い振り返り放送を12月30日誰が聞くか知らないですが緩くやる予定なので、暇な人は是非見てくださいw時間などはTwitterとかで改めて告知します。

 

それではよいお年を。読者の皆さん今年もありがとうございました。

ビットコインについて「ビットコインを語ろう2.0」のブログを中心に、特に非技術者に向けて様々なメディア、講演会などで情報発信している。専門はビットコインのブロックチェーン技術の通貨以外への応用ビットコイン2.0と呼ばれる分野。日本のビットコイン業界を世界に追いつかせるべく、国内、海外の複数のプロジェクトに参画中。
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