米ネットワーク機器大手の米シスコシステムズは11日、5-7月期(同社第4四半期)決算発表を行った。

 発表によると同社第4四半期純利益は前年同期の19億ドル、一株利益19セントから72.7%増の19億ドル、一株利益33セントとなった。特別項目を除く一株利益は43セントとなり、市場予想を1セント上回った。

 売上高は前年同期比27%増の108億ドルとなりアナリスト予想の109億ドルとやや下回る結果となった。

 通年では純利益が前年比27.9%増の78億ドル、一株利益1.33ドル、売上高は同10.8%増の400億ドルとなったという。

 シスコの受注高は年間23%の増加を示している。国別では日本での受注高の増減は見られないものの、新興国や欧州では35%もの増加を示し、特に20代中盤世代からの需要が高いという。その他アジア太平洋、北米での受注高は20%増となったという。

 同社CEOのジョン・チェンバース氏は「第4四半期もこれまでの四半期と同様力強い結果となった。わが社の成長戦略を強固に実行し、革新的な取り組みを行ったことで競争力の高いビジネスモデルができた」と述べている。

 チェンバースCEOは今後の見通しについて、8-10月期は売上高前年比18-20%増となると発表した。アナリスト予想は21%増の109億5,000万ドルであった。今後の慎重な見通しについては「異常な不透明感」が理由に挙げられた。

 

 同社株価は同社決算発表結果・見通しが投資家の期待を下回るものであったため下落を示した。同社株価は11日ナスダック市場で2.39%下落して23.73ドルとなった。時間外取引でさらに8.34%の下落を示し21.75ドルとなった。

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