29日のニューヨーク株式市場は急落。ダウ工業株30種平均は4営業日続落し、前日比268ドル22セント安の9,870ドル30セントで引けた。終値は心理的節目の1万ドル台を下回った。ハイテク株中心のナスダック総合株価指数も続落となり、同85.47ポイント安の2,135.18で引けた。

 ギリシャやスペインで年金改革に反対するストライキが発生し、欧州経済への先行き不安が再び意識された。また欧州中央銀行(ECB)による総額4,420億ユーロの1年物オペが7月1日に期限を迎え、銀行の資金繰りに対する懸念も台頭し、相場の重しとなった。

 米コンファレンス・ボード(CB)が同日発表した6月の米消費者信頼感指数は、予想を超えて低下し、米景気に対する先行き不安が意識される結果となった。またCBは、4月の中国の景気先行指数を下方修正たためし、中国経済の成長鈍化も市場に意識され、相場は一貫して下げ基調で終えた。

 同日の原油先物相場は大幅続落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)での取引で、米国産標準油種(WTI)8月物は前日比2.31ドル安の1バレル75.94ドルで引けた。

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