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2017年9月22日の日経概況

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2017年9月22日の東京株式市場は小幅に5日ぶりに反落しました。

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終値は前営業日比51円03銭(0.25%)安の2万0296円45銭でした。

上昇の勢いが衰えながらも年初来高値更新を続けました。

連日の上昇で1,000円以上をあげてきた反動が出るタイミングで

北朝鮮が背中を押してくれました。

過熱感の意識される中、買いが先行してスタートしましたが、

北朝鮮が「太平洋で水爆実験」を言及することで地政学リスクが再び意識されました。

しかし、来週は堅調な動きを予想、その理由を含めて

本日も最後までしっかりお読みください。

 

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【米国市場の動向】

 

米国市場は10営業日ぶりの反落と、続落になりました。

ダウ工業株30種平均は10営業日ぶり反落して

前営業日比53ドル36セント(0.2%)安の2万2359ドル23セント、

ナスダック総合株価指数は2日続落して、

前営業日比33.351ポイント(0.5%)安の6422.693(0.5%)で取引を終えました。

 

ダウ工業株30種平均は前日まで過去最高値を7日連続で更新、

利益確定が出やすいてイミングでありました。

利益確定の売りがでる過程で、上昇をリードし、

割高感の強まったIT関連銘柄を中心に売られ、

ナスダックも続落しました。

 

上昇を続けるために当然あってしかるべき調整なので、

来週は調整入りを経て、強いファンダメンタルをベースに

上昇を続けることになるでしょう。

 

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】

 

シカゴのCME日経平均先物は5営業日ぶりに反落して、

12月物は前営業日比20円安の2万0265円で引けました。

大阪取引所の終値を45円上回りました。

 

SGX日経平均先物は前日に引き続き買いが先行してスタート、

35円高の2万260円で寄り付きました。

日本平均は米国金利の上昇を見込んでの円売りが進み、

2ヶ月ぶりの円安水準を記録、これが好感され、

66円13銭高の2万0413円61銭で寄り付きました。

 

投資家の心理を冷やしたのは北朝鮮からのニュース。

国連の制裁措置に対して北朝鮮が「太平洋での水爆実験 」を

褒めめかしたと伝わり、地政学リスクが再び意識されました。

 

日経は早速下げに転じ、暴落はしなかったものの

じり安の動きを続け、58円安の2万289円で午前の取引を終えました。

午後に入ると、利益を固める売りに加えて、

地政学リスクへの警戒が売りを誘い、下げ幅を拡大しましたが、

引けにかけて取り戻され、51円安で今週の取引を終えました。

 

物色されていた金融銘柄が売り一巡後は買い直され、

石油・石炭製品も強い動きを続けました。

一方、円安傾向を受け、水産・農林業、小売などの内需型銘柄には

売りが入って下落率上位に並びました。

 

商いは前日より減り、

東証1部の売買代金は概算で2兆5296億円、

売買高は16億9371万株でした。

東証1部の値下がり銘柄数は1276、

値上がりは636、変わらずは116銘柄でした。

 

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

 

日経の日足は下ひげを持つ陰線を形成、

高値と安値を切り下げて、形上でも下落になりました。

ボリンジャーバンドの+2σを飛び出した強い上昇の形は本日で終了、

しばらくの調整は入る形になりました。

 

トレンドが強いタイミングの特徴は

トレンド転換が早くなることです。

ファンダメンタル要因まで考慮して来週の動きを予想すると

堅調な動きを週中盤から取り戻す可能性が高いので

早い転換に備えて、大胆になる必要があります。

 

週足は2週連続で陽線を形成、今週は先週の週足を上放れして

窓を開けていて、2万円を挟んで密集していた持ち合いを

一気に上放れした格好になりました。

 

週足でも上昇傾向は継続なので、売買の戦略は

上げ目線を維持していきましょう。

 

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

 

今週の日経は強い動きになりました。

米国株が連日市場最高値を更新する中、

円安傾向が進むことで、日本株は好調な企業業績の内部要因と合わせて

2万円台を突破する動きになりました。

 

最終営業日に反落はしたものの、

本格的に下落するための準備ではなく、

次のジャンプのための一歩後退と捉えるのが正しい判断でしょう。

 

来週は円高になりにくい為替市場の状況を踏まえて

堅調な動きを続けることだと予想します。

来週の動きは前半押し上げ、中盤調整、後半上昇になるでしょう。

 

26日の火曜日が9月末権利付き最終日で、

前半は9月の権利・配当狙いの最終的な駆け込み買いが予想され、

権利落ちの後は、恒例の調整、

後半には徐々に10月に向けての仕込みが入ることで上昇が予想できます。

 

日本株にポジティブな結果を残して通過FOMCの影響は残り続け、

薄れつつあった利上げが「12月にあるかも」と

意識されるようになったことから、

為替は一気に円高に振れることは難しいと考えるのが

「為替が支援する」と予想する根拠になります。

 

もちろん、北朝鮮の動きは継続して警戒が必要ですが、

学実験でもなんともなかったように上昇した前回の動きを考えると

「また? 」のように耐性はできていると考えてもいいでしょう。

 

前日は「市場全体が上昇して行く流れなので、メインストリームに乗る必要があり、

大型・輸出関連銘柄は高値がついていても

短期的な取り組みで入っていきます。」と解説しました。

基本大型に焦点を当てる投資戦略は変更ありません。

 

本日の規模別動きを見ても、小型の下落率が最も大きく、

大型・中型がその次で、小型で利益をあげてきた投資家が

利益実現の後、強い上昇相場の際に

手にしたキャッシュをどこに投じるかを考えてみればわかるのではないでしょうか。

 

再び暑くなる奇妙な天気ですが、健康に気をつけて

週末を楽しんでください。

 

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【各市場の動き】

 

日経平均(円)

20,296.45     -51.03     -0.25%

NYダウ(ドル)

22,359.23     -53.36     -0.23%

ドル(円)

111.95-96     -0.59円高    -0.52%

ユーロ(円)

133.90-94     -0.06円高    -0.04%

 

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは

TBLのホームページでご覧頂けます。

 

http://www.tbladvisory.com/topics/

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