東京市場は軟調か。欧米株はそろって下落。欧州ではドラギ総裁ECB発言を受けて金融緩和の出口戦略が意識された。米国ではEUから巨額の制裁金が課されたアルファベットが大きく下げ、主力ハイテク株が連れ安した上に、ヘルスケア法案の採決が延期となったことが嫌気された。為替市場ではドラギ総裁発言を受けて債券安(金利は上昇)、ユーロ高の動きとなりドル円も円安が進行。足元のドル円は112円20銭近辺と112円台に乗せている。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて5円安の20145円、ドル建ては30円高の20180円で取引を終えた。
米国株が伸び悩んでいるところに政治要因が新たな下げの材料となったことから、日本株も売りが優勢の展開が想定される。ただし、ドル円の112円台乗せは強い下支え材料となることから、大きく崩れることもないと考える。日経平均もきのうまで3連騰と上昇続きであったことから上値は重いだろうが、下値も固いと予想する。ドル円の動向次第では、売り一巡後にプラスに浮上するような展開も十分期待できる。予想レンジは20100円−20280円。