東京市場は軟調か。先週末の欧州株は堅調で米国株はまちまち。米国の消費者物価や小売売上高が軟調であったことを受けドル円は足元で113円30銭台と、円高に振れる動きとなっている。週末には北朝鮮のミサイル発射や世界的なサイバー攻撃など、リスクを意識させる材料がいくつか出てきたこともあり、全般的に売り優勢の展開が想定される。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて65円安の19815円、ドル建ては60円安の19820円で取引を終えた。海外からは買い材料には乏しい。ただ、国内は先週末に決算を発表した企業も多く、売り一巡後は決算企業の売買が下値を支えると予想する。CME225先物からは19800円近辺からのスタートが示唆されるが、この水準であれば、先週のリスク・オンムードが一気に悲観に傾くとも想定しづらい。朝方に入ってはドル円も持ち直している。株高には水を差された格好で上値は重いだろうが、下値も堅いと考える。日経平均の予想レンジは19750円−19880円。