東京市場は堅調か。欧州株はまちまち。ECB理事会では政策金利は据え置きで、現時点では追加利下げには消極的な見方が示された。米国株は上昇。2月雇用統計の発表を前に様子見姿勢は強かったが、原油価格下落を受けてもエネルギー株に買い戻しが入ったことで、終盤にかけて持ち直した。ドル円は円安が一段と進み、節目の115円を回復した。足元では115円10銭近辺で推移している。ドル円の115円乗せは、テクニカル的には円高トレンドの終えんと、一段の円安を示唆する。このところの日本株は為替しだいの側面が強いが、その為替がこの局面で日本に味方する方向に傾いており、全般的に買い優勢の展開を予想する。来週にイベントが満載であることや、今晩の米雇用統計を見極めたいとの見方から、様子見姿勢の強い地合いはそれほど変わらないとみるが、週初の水準(19409円)や先週末の水準(19469円)あたりまでは戻し、週間での帳尻合わせは期待できそうだ。日経平均の予想レンジは19350円−19480円。