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今週の見どころ イエレン議長の講演等

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先週末に発表された米国雇用統計にて非農業部門雇用者数変化が市場予想を大きく下回ったことにより、ドル売りが大きく進む展開となりました。市場ではこの結果を受けて米国の6月利上げ観測が大きく後退となりました。また、英国にて23日に予定されている国民投票の世論調査にてEU離脱派の勢いが強まったこともポンド売り、リスク回避の流れと併せて米国の利上げ観測を圧迫する材料となっています。


先週からの流れ



イエレン議長の講演


先月から注目を集めているイエレン議長の講演が月曜日に予定されています。先週末に発表された冴えない雇用統計の結果を受けて、7月の利上げの可能性が見出せるかどうかに注目が集まります。今回の雇用統計は一時的な要因も影響したとの報道も入っていることを考えると、イエレン議長の口から今回の統計の弱さを楽観視しているように取れるコメントが出てくる可能性も考えられるため、ドルに関しては講演中、上下双方向への注意が必要と考えられます。


RBA、RBNZ政策金利


今週はオーストラリア準備銀行(RBA)、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)の政策金利の発表が予定されています。いずれも市場予想は据え置きとなっていますが、サプライズがないとは言い切れないため、発表前後は注意が必要です。また、変更がなかったとしても、声明文の内容に注目が集まり、追加利下げの可能性が示されるようであれば、豪ドルやNZドルの上値圧迫材料となる可能性が挙げられます。


英国のEU離脱懸念


先週も英国のEU離脱の是非を問う国民投票に関する世論調査で離脱支持が勢いを増したことを受けてポンドが売られ、また、リスク回避の流れが強まる場面が見られました。今週も世論調査やブックメーカーのオッズの変化により、ポンドを中心に不安定な推移となることが想定されるため、注意が必要です。


先週の注目通貨ペアのその後


先週の注目通貨ペアとしていたポンド円ですが、163円台に乗せ、ストップ買いも絡め、短時間で強い上昇となり、164円に迫る動きとなったものの、利食い売りに押され、その後は世論調査にてEU離脱賛成派が勢力を強めたことが報道され、急落する動きとなり、終値では大きく下落しクローズとなりました。日足チャートを見ると高値圏で高値更新後、前日の安値を下回る足が出現、最後は冴えない米国雇用統計も重なり、152円台まで押し込まれる動きとなってしまいました。

今回のような動きとなった場合に必要なのは、ストップを絡めて上昇していった動きが急であり、利食いに押され長い上ヒゲを残すような動きとなったこと、前日の安値を割り込んだこと、高値圏で前日の高値更新後、日足チャートで前日の安値を下回るキーリバーサルデーが出現したこと、5月の安値を結んだトレンドラインを割り込んできたことなどトレンド転換のサインと読み取れるものが多く出現していたことに、気付くことができたかどうかです。素早く気づき、柔軟にポジションを持ち替えられることができれば、損失を最小限に抑え、持ち替えた売りポジションで利益を得ることができたかもしれません。

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Author information

佐藤 甲
OANDAJapan㈱チーフストラテジスト。NY時間を中心にディーリング業務を担当し、2012年より現職。ファンダメンタル、テクニカル、時にはシックスセンスを駆使し相場を斬る。夢と希望と情熱あふれる熱血相場師!風貌はラテン系だが、異性には奥手。彼女募集中。 日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト

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