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2017年9月14日の日経概況

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2017年9月14日の東京株式市場は4日ぶりに反落しました。

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終値は前営業日比58円38銭(0.29%)安の1万9807円44銭でした。

下落はしたものの、短期の過熱感に伴う一休みの色が濃いので

悲観的になることはないでしょう。

直近の上昇で前日はテクニカル的に意識されるところまで進み、

反落しやすい位置にあるところで、

北朝鮮が制裁に対する反発声明を発表、改めて地政学リスクが意識されました。

本日も最後までしっかりお読みください。

 

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【米国市場の動向】

 

米国市場は大幅4日続伸しました。

ダウ工業株30種平均は小幅に4日続伸して

前営業日比39ドル32セント(0.2%)高の2万2158ドル18セント、

ナスダック総合株価指数も3日続伸して、

前営業日比5.906ポイント(0.1%)高の6460.188で取引を終えました。

 

ダウ工業株30種平均は連日で過去最高値を更新、

ナスダック総合株価指数も同様に更新を続けています。

上昇幅は縮小しているので、調整の時期は近づいてきていると判断できます。

 

NYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)で

原油先物相場が3日続伸したことを受け、エネルギー関連銘柄に買いが進みました。

加えて、引けにかけては長期金利が上昇して3週間ぶりの高値を記録、

金融銘柄に買いが進んだことも相場を押し上げました。

 

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【日本市場の動向:ファンダメンタル】

 

シカゴのCME日経平均先物は小幅続伸して、

12月物は前営業日比20円高の1万9745円で引けました。

大阪取引所の終値を55円上回りました。

 

SGX日経平均先物は前日同様、小幅に買いが先行してスタート、

5円高の1万9710円で寄り付きました。

日経平均の先物は日本市場でも続伸してスタートする中、

日本平均は前日まで600円近くの上昇をしてきたことから

利益確定が先行、5円45銭安の1万9860円37銭で寄り付きました。

 

利益確定が一巡してから早速米国株の上昇を材料に、

上昇に転じ、為替相場の円安傾向が上昇幅を広げました。

しかし、少しあげては過熱感への懸念が出て売り、

あげては売りの動きが繰り返され、

大きな変動幅にはならず、重くなった上値を背負ったまま

下落して終わりました。

 

目立った銘柄では23年ぶりの値上げを発表していた鳥貴族が

今期の大幅増益見通しを前日に発表、14%超の上昇になりました。

一方、ソニー、日電産など直近好調な動きを見せた銘柄には

利益確定の売りが入りました。

 

取引は前日より小幅に増加、

東証1部の売買代金は概算で2兆2501億円、

売買高は16億6250万株でした。

東証1部の値下がり銘柄数は1231、

値上がりは683、変わらずは114銘柄でした。

 

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【日本市場の動向:テクニカル分析】

 

日経の日足は上下ひげを持つ陰線を形成、

75日線の下でスタートして、+2σを超え、

一目均衡表の下雲の下辺まですすみましたが、

抵抗にあい、始値を割り込んだ陰線で終わりました。

 

前日の節目到達から、明確な調整入りも予想していましたが、

前日の安値は切り下げ、高値は切り上げる持ち合いを形成、

弱気に傾いていない心理が読み取れます。

 

しかし、抵抗が強くなる一目均衡表の下雲の下で

抵抗にあったことはテクニカル派の心理的な負担になりやすいので、

本日の安値を切り下げて進む場合は、調整入りになりやすいので

短期の損失拡大には警戒は必要です。

 

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【日本市場の総合分析: 今後の投資戦略】

 

本日の足元を掴んだのは、中国の経済指標でした。

600円近くの上昇で、利益確定が出やすいタイミングで

8月の中国鉱工業生産および小売売上高が市場予想を下回ることで、

代表的な中国関連銘柄で分類されるコマツが

大きく売られ、日立建機も厳しい動きを余儀なくされました。

 

直近で気になるのは、日本市場のモメンタムが弱まったことに加え、

米国市場の牽引力も落ちる気配が出てきたことです。

連日の最高値更新にはなっていますが、

ダウは8/8の場中最高値に近づいており、

抵抗にあうことが懸念される位置です。

ナスダックも7/27の場中最高値に並んだことから、

共に調整入りになる可能性が高くなっています。

 

明日は週末要因でさらに利益確定が出やすい環境にあることに加えて、

ドル・円が75日線に接近しており、テクニカル的には

円高に振れる可能性が高まっていることから

一時的な調整続きになることが予想されます。

 

上昇も下げも明確にわかる流れにはなっていないので、

直近のトレンドがでるところで仕掛けていた銘柄が

トレンド転換するところで買っていく(空売りを入れていく)ことが

この場を凌ぐ戦略として有効でしょう。

 

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【各市場の動き】

 

日経平均(円)

19,807.44     -58.38     -0.29%

NYダウ(ドル)

22,158.18     +39.32     +0.17%

ドル(円)

110.52-53     +0.58円安    +0.52%

ユーロ(円)

131.18-22     -0.58円高     -0.44%

 

ジョン・シュウギョウにより毎日更新される日経概況のバックナンバーは

TBLのホームページでご覧頂けます。

 

http://www.tbladvisory.com/topics/

 

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